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2018年11月17日 (土)

Kayla Waters 「Coevolve」(2018)

Coevolveピアノ奏者ケイラ・ウォーターズは、サックス奏者のキム・ウォーターズの愛娘である。キム・ウォーターズの作品、「Silver Soul」(2014)でも、彼女のピアノ演奏がフューチャーされていたように、父娘の共演から、早くから注目されていた人。その後、トリッピン・リズム・レコードから「Apogee」(2017)をリリースして、ソロ・デビューを果たした。そして、この新作がソロとしての2枚目のアルバム。「Apogee」はフレッシュなデビュー作品だったが、ぎこちないところが拭えない印象もあった。この新作では、ピアノが踊るように奔放でエレガントな演奏で、目(耳)を見張るほどに、デビュー作とは段違いで素晴らしい。楽曲も、若々しさを感じて、明るい基調のムードが爽快だ。


1曲目の「Zephyr」は、先行でシングルとなっていた曲で、彼女の代名詞になるようなハイライト・チューン。題名のゼファーとはギリシア神話の西風神を転じて、そよ風のこと。リラックス感のあるメロディーと、爽やかなピアノのフレージングがまさに優しい風のように爽やかな佳曲だ。2曲目の「Black Cover」でも、感情移入しながら爪弾くようなピアノが美しい。この曲のサックスは、キム・ウォーターズだろう。「Eden's Gold」は、R&Bテイストのスロウ・バラード。明るい印象を残す、ロマンチックなピアノのフレージングが際立つ曲。「Cocoa Earth」は、エレキ・ピアノの演奏で、スピード感を伴うグルーヴが楽しい。中盤から交差するフルートは、ツアーのメンバーらしいケリー・ゲイナーという人の演奏。そのフルートも聴きどころ。最後の曲がアルバム・タイトル曲「Coevolve」で、アンビエントなムードのピアノ演奏が印象的な曲で、これもこの人の特色だろう。デビュー2作目にして、飛躍を印象付ける秀作。

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