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2019年1月27日 (日)

Jacob Webb 「I'm Coming Home」(2018)

Jacobwebbキーボード/ベース奏者ジェイコブ・ウェッブは、サックス奏者トッド・シフリンと、コンテンポラリー・ジャズ・ユニット、ザ・JT・プロジェクトを組んでいる。結成して10年になるユニットだが、特に近年作品の「Moments of Change」(2016)と「Another Chance」(2017)は、実力派の登場を強く印象付けた秀作だった。

この作品はウェッブにとって初めてのソロ作品。JTプロジェクトでは主にキーボードを担当しているが、このソロ作品ではベース演奏を中心に、JTプロジェクトとは異なるアプローチを志向した作品。ウェッブ自身が立ち上げた、「ネクスト・パラダイム(Next Paradigm)」という新レーベルからのリリースで、今後は新しいアーティストも発掘したいという。このソロ作品では、サックス奏者スタンタウン・ケンドリックや、トランペット奏者ランダル・ヘイウッドといった、交流関係のあるミュージシャンが参加している。ランダル・ヘイウッドは、女性シンガーのエイプリル・メイ・ウェッブと「Sounds of A&R」(S.O.A.R.)というジャズ・ユニットを組んでいる人。エイプリル・メイ・ウェッブは、ジェイコブの実姉であり、音楽的にも相互に共演し合う親密な関係だ。

1曲目「Groovin' J」は、ベース演奏が主役のインパクトのあるナンバー。アルバムを通して、JTプロジェクトの曲想に近いキャッチーな曲が並んでいるが、さらにパワフルなビートが印象深いサウンドだ。「Belmont Ave」では、サックス奏者スタンタウン・ケンドリックと、ユニゾンするテーマがかっこいい。ケンドリックのテナーも、ウェッブのベースもパワフルなインタープレイが爽快だ。「Dancing You」は、JTプロジェクトの路線を思わせる、ライトなファンキー・チューン。ヘイウッドのトランペットが、トラッドなジャズの音色で、何となく脱力系の心地良さがユニーク。「I'm Coming Home」は、ミディアム・スロウなバラード。メランコリーなフレーズを弾く、ウェッブのベース演奏に引き込まれる。

JTプロジェクトの活動も並行していて、最近リリースしたシングル「Backyard Brew」は、ナジーがフルート演奏で客演しているキャッチーな曲だ。JTプロジェクトの新作アルバムも待ち遠しい。

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