« ジョージ・ベンソンの原点を探る伝記:『Benson: The Autobiography』by George Benson (2014) | トップページ | あのポップス名曲のサックスは誰だ? »

2019年4月 7日 (日)

Neamen 「Moment Of Truth」(2019)

Mot_neamen ニーメン・ライルズは、「So Free」(2011)でデビューしたサックス奏者。デビュー作は、ギター奏者ジェイ・ソトがプロデュースと作編曲や演奏で、全面的にサポートした作品。そのデビュー作は、都会的でメロウな楽曲もいいし、ライルズのフレッシュなサックスが光った好印象の作品だった。

そしてこの新作は、デビュー作から8年ぶり、満を持しての2作目。今回も、ジェイ・ソトが、作曲編曲、ギターにキーボード演奏、プロデュースに至るまでサポートしている。前作のメロウなスムーズ・ジャズのムードとは変わって、楽曲もサウンドもかなりヒップな路線。ライルズのサックスも、ダイナミックにブロウする。曲も、ダンス・チューン、ファンク、ラップもあり、尖ったロックに、ブラコンありと多彩。半数を占める6曲がボーカル曲なので、デビュー作の印象で聴くと、戸惑ってしまう。

Flash Back Rhythm」は、キャッチーなダンス・チューン。ボーカルは、オースティン・カーステルという人。ファンキーなサックスと重なるラップがカッコいい。「This Love is Yours」も、上質な都会的アダルト・コンテンポラリー・ソング。ボーカルは女性R&Bシンガーのクリスタル・スターク。歌伴のソプラノ・サックスがメロウでいい感じ。他のボーカル4曲も、RBAOR、果てはロックと、異なる曲想で、別々に男女4人のボーカリストを迎えている。

インストは6曲。その内1曲は、(なぜか)ソトのピアノ独奏(「Prelude of Strength」)。ライルズのサックスが活躍するのは正味4曲で、ちょっと物足らないのが正直な感想。

A-Game」は、ライルズのサックスが、今回一番堪能できるインスト曲。前作のムードを進化させたような、キャッチーなスムーズ・ジャズで好感度が上がる。「Youll Never Know」は、コーラスが絡むポップな曲。「Firestarter」と「Feng Shui Engine」は、エネルギッシュなビートに、グルーヴィーなサックスが爽快。「Your Move」は、多重録音(?)のサックスが縦横無尽に疾走するダンス・チューン。

ライルズのサックスは、情熱的で時にハートフルだ。ボーカルを入れなくても、ライルズのサックスだけが「唄う」作品が聴きたい。

« ジョージ・ベンソンの原点を探る伝記:『Benson: The Autobiography』by George Benson (2014) | トップページ | あのポップス名曲のサックスは誰だ? »

サックス」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« ジョージ・ベンソンの原点を探る伝記:『Benson: The Autobiography』by George Benson (2014) | トップページ | あのポップス名曲のサックスは誰だ? »