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2019年6月の記事

2019年6月30日 (日)

Cal Harris Jr. 「Soulful」(2019)

Soulful

キーボード奏者カル・ハリス・ジュニアの新作。

父親はモータウン・レコードのレコーディング・エンジニアのカルヴィン・L・ハリスという人で、マーヴィン・ゲイ、コモドアーズ、ダイアナ・ロス、ナタリー・コール、ライオネル・リッチーなど名だたるアーティストの録音やミキシングを担当して功績を残した。昨年に他界したというその父親に、この新作を捧げている。その父親の影響で、ハリス・ジュニアは幼少の頃から音楽世界を体感していたのだろう。

この新作は、前作『Shelter Island』(2013)に続く3作目の自己プロデュースによるフル・アルバム。前作以降に発表されていたシングルの5曲とその内1曲のリミックス・バージョンを含み、初出の5曲の新曲を加えた全11曲の内容。共演者との共作も含む全曲がオリジナル楽曲だ。

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2019年6月22日 (土)

あのポップス名曲のサックスは誰だ?(Part 3)

1. ジェリー・ラファティ:「霧のベーカー・ストリート(Baker Street)」(1978)

Citytocityアルト・サックスは、 ラファエル・レイブンスクロフト Raphael Ravenscroft)という人。

この超印象的なサックス・リフで、レイブンスクロフトは一躍注目された。ラファティの次のアルバム『Night Owl』(79年)では、登場が増えてタイトル曲のリリコン演奏や複数曲のサックス演奏で起用されている。

ピンク・フロイドや、マキシン・ナイチンゲール、クリス・レアなどのレコーディングにも参加。79年にはソロ・アルバム(『Her Father Didnt Like Me Anyway』)をリリースしている。

 

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2019年6月 9日 (日)

Jimmy Webb 「SlipCover」(2019)

Slipcover ジミー・ウェッブの新作は、彼のピアノ・ソロ演奏による異色のアルバムです。アメリカやイギリスのポップス名曲10曲と、セルフカバー1曲を演奏しています。今までも、ウェッブの作品にはピアノ弾き語りによる曲は多かったが、歌無しでピアノ演奏だけの作品集とは嬉しい驚きです。演奏曲の多くは70年代のポップス名曲で、それぞれの作者へ敬意を込めた選曲となっているようです。

自身の曲「The Moon Is A Harsh Mistress」に加えて、ブライアン・ウィルソンの「God Only Knows」、ランディ・ニューマンの「Marie」、ジョニ・ミッチェルの「A Case of You」、ポール・サイモンの「Old Friends」、ビルー・ジョエルの「Lullaby (Goodnight, My Angel)」、スティービー・ワンダーの「All In Love Is Fair」、ポール・マッカートニーの「Let It Be」といった、あらためての説明は不要の名曲の数々です。ちょっとレアな選曲は「Pretty  Ballerina」でしょうか。これは60年代後半のポップ・グループ、ザ・レフト・バンク(The Left Banke)の1966年の曲。インド音階を思わせるユニークなメロディーが印象的です。

 

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2019年6月 2日 (日)

Pieces Of A Dream 「On Another Note」(2019)

Anothernoteジェームス・ロイド(キーボード)とカーティス・ハーモン(ドラムス、キーボード)の2人によるピーセス・オブ・ア・ドリームの新作。

全10曲は、ロイド作の楽曲、プロデュースによる4曲。ハーモン作(共作含む)の楽曲、プロデュースが4曲。ロイドとハーモン2人による共作とプロデュースが2曲、という構成。1曲目「On Another Note」とラストの10曲目「Last Call」は、2人の共作楽曲で、やっぱりこの2曲がハイライト。

ロイドの楽曲は、彼らしいロマンティックなムードの曲が聴きどころ。「Take Me There」は、メロウ・メロディを奏でるロイドのピアノ・ソロのバラード。「Floating」はサックスとアコースティック・ギターがムードを盛り上げるミディアム・テンポのマイナー曲。他の2曲、「Images of Peace」も「Rolling Along」もキャッチーなフレーズが印象的な曲。こういうポップな曲がロイドの持ち味だ。

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