« Dave Sereny 「Talk To Me」(2018) | トップページ | Jimmy Webb 「SlipCover」(2019) »

2019年6月 2日 (日)

Pieces Of A Dream 「On Another Note」(2019)

Anothernoteジェームス・ロイド(キーボード)とカーティス・ハーモン(ドラムス、キーボード)の2人によるピーセス・オブ・ア・ドリームの新作。

全10曲は、ロイド作の楽曲、プロデュースによる4曲。ハーモン作(共作含む)の楽曲、プロデュースが4曲。ロイドとハーモン2人による共作とプロデュースが2曲、という構成。1曲目「On Another Note」とラストの10曲目「Last Call」は、2人の共作楽曲で、やっぱりこの2曲がハイライト。

ロイドの楽曲は、彼らしいロマンティックなムードの曲が聴きどころ。「Take Me There」は、メロウ・メロディを奏でるロイドのピアノ・ソロのバラード。「Floating」はサックスとアコースティック・ギターがムードを盛り上げるミディアム・テンポのマイナー曲。他の2曲、「Images of Peace」も「Rolling Along」もキャッチーなフレーズが印象的な曲。こういうポップな曲がロイドの持ち味だ。

ハーモンの方は、ファンキーなビートを打ち出す楽曲が持ち味。「Kickin & Screamin’」はハーモンの典型といえるファンク・チューン。パワフルなサックスが爽快だ。「Smooth Dreams」は、超が付くようなメロウなバラード。こういう甘い路線の曲が新鮮なのは、共作のサックス奏者ワトソンJRの影響だろう。都会的なサックスのフレージングが強く印象に残る。「Real To Me」も、ハーモンとワトソンJRの共作品。2人が自らコーラスも担当したアーバン・ポップな曲。

ロイドとハーモンのキャラクターの違いが担当曲ごとに分かるのが面白い。ロイドの曲は、ほとんどワンマン演奏した「Take Me There」や「Images Of Peace」のように、ハーモンは演奏にも関わっていない。片やハーモンの曲では、ドラムスだけでなくキーボードも演奏して、ロイドはほとんど関わっていないようだ。

2人の共作2曲、「On Another Note」と「Last Call」だけは、演奏も2人が揃い踏みした曲。全曲でほとんど共通に演奏に加わっているのが、サックス奏者トニー・ワトソンJRとギター奏者クリス・ハリス。特に、ワトソンJRのキレのいいサックスが、どの曲でもピーセス・オブ・ア・ドリームらしさは外れないキー・サウンドになっている。

2人それぞれのソロ作品を合体して構成したようなアルバム。2人の関係はバンド結成から40年を超える。お互いの自由度と、バンドとしてのポジションもしっかりと維持する秘訣がこの作品に表れている。

« Dave Sereny 「Talk To Me」(2018) | トップページ | Jimmy Webb 「SlipCover」(2019) »

グループ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« Dave Sereny 「Talk To Me」(2018) | トップページ | Jimmy Webb 「SlipCover」(2019) »

About This Blog

  • スムーズジャズは、最高のコンテンポラリーミュージック。ググっとくるアーティストのバイブレーションを、リアルタイムで聴きたい。独断で選んだ新譜を中心に紹介します。
    番外編は、ミュージック本の紹介など。

    Since 2011 by UGASAI