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2020年1月の3件の記事

2020年1月28日 (火)

Brian Simpson & Steve Oliver 「Unified」(2020)

ブライアン・シンプソンとスティーヴ・オリヴァーのコラボレーション作品。二人の名義を冠した作品としては初めてですが、シンプソンの作品では共演を重ねてきた間柄。

Persuasion』(2016)では4曲。続く『Something About You』(2018)は、10曲中6曲で共作・共演。そして本作に至るという経緯です。シンプソンは、過去作品で多くのアーティストとコラボしていますが、その中でもオリバーとの「化学反応」がフル・アルバムを作るほどに相性が合ったということでしょう。

全11の楽曲は全て二人の共作とクレジットされています。ゲストは、リック・ブラウンが1曲(「Fired Up」)に参加していますが、ほとんどのトラックは2人を、アレックス・アル(ベース)、エリック・バレンタイン(ドラムス)、ラモーン・イスラス(パーカッション)のリズムセクションが支えています。

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2020年1月18日 (土)

Ramsey Lewis & Urban Knights 「VII」(2019)

60年を超えるキャリアを有するジャズ界のレジェンド、ピアノ奏者のラムゼイ・ルイスは御歳84才で、すでに引退表明をしています。この新作はキャリアの終点を飾る作品になるかもしれません。このアルバムのライナー・ノーツにも、自ら「このアルバムがリリースされる頃には、私はリタイアしているだろう」と述べています。

ルイスにとって記念碑的な作品ということに加えて、「アーバン・ナイツ」の名義を冠した作品としては、14年ぶりの7作目というのが大注目です。

アーバン・ナイツは、95年に『Urban Nights』(GRPレーベルから)をリリースしたスター・ユニット。ルイスを筆頭に、グローバー・ワシントン・ジュニア(サックス)、オマー・ハキム(ドラムス)、ヴィクター・ベイリー(ベース)という当時のジャズ/フュージョン界のトップ・スターが集結して、プロデュースはモーリス・ホワイト(アース・ウィンド・アンド・ファイアー)というドリーム・チームでした。

その後、アーバン・ナイツ名義のアルバムは、2005年の『VI』まで6作品が作られましたが、ラムゼイ・ルイス以外の1作目のメンバーが再び集結することは無く、作品ごとに参加メンバーが変わりました。97年の2作目『II』こそ、ジェラルド・アルブライトナジージョナサン・バトラーら、1作目に劣らない実力派の布陣でしたが、それも一度切り。

『III』以降はレーベルがナラダ・ジャズに移り、ケヴィン・ランドルフ(キーボード)やケニー・ギャレット(サックス)、カルヴァン・ロジャース(ドラムス)、シャレー・リード(ベース)など、作品ごとにメンバーが変わります。6作目『VI』(05年)では、ラムゼイ・ルイスも演奏に加わったのは2曲(全11曲中)のみ。ちなみに、ルイスの実息であるフレイン・ルイスが、2作目からプロデューサーとして制作を手掛けています。

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2020年1月 5日 (日)

The Rippingtons 「Open Road」(2019)

皆さま、明けましておめでとうございます。今年も、グッと来たスムーズ・ジャズ作品を紹介していきますので、引き続き読んで頂けると嬉しいです。

さて、昨年の初めにリリースされていたが、聴きそびれていたザ・リッピングトンズ(以下リップス)の新作アルバムです。リップスは、デビュー以来30年を超えるキャリアのベテラン・ユニットで、良くも悪くも、聴く前からそのサウンドが想像できてしまう、という思い込みがあって時間が経ってしまいました。

近年は、ラス・フリーマンのワンマン・バンドの傾向がさらに増して、ワン・パターンと酷評も目にします。一方で、根強いファンもいるからこそ、コンスタントに新作をリリースして、必ずチャートに入りますから、さすがです。この新作は通算23作品目、前作『True Stories』(16年)から3年ぶりのオリジナル・アルバムです。

例によって、ほとんどの演奏はフリーマンによるワンマン・トラック。ドラムスはデイヴ・カラソニー、数曲でサックスはブランドン・フィールズが参加しています。ツアー演奏のリップスは、カラソニーとフィールズに、ベースのリコ・ベルドが加わったメンバーのようですが、レコーディングは徹底してフリーマンが一人でこなしています。前作では、同じ4人のメンバーによるアンサンブルも聴けたのですが、今作品では見当たらないのはちょっと残念。

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