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2020年3月14日 (土)

Vincent Ingala 「Echoes of the Heart」(2020)

ヴィンセント・インガラの、『Personal Touch』に続く新作です。例によって、インガラ自身でほとんどの楽器演奏、作編曲、プロデュース、ミックスを手がけています。今回はゲストに、デイヴィッド・ベノワ(ピアノ)、クリス・ゲイス(ピアノ/キーボード)、スティーヴ・オリバー(ギター)など以前から共演経験のあるベテラン・アーティストを迎えました。従来の作品以上に、心地良いサウンドとドライブ感に満ちたMOR路線が冴え渡っています。

<Echoes Of The Heart>は、クリス・ゲイスとの共作で、ゲイスがピアノ/キーボード演奏に加っています。都会的なムードがバツグンの楽曲で、哀愁を湛えたインガラのサックスには唸ってしまいます。

<Somewhere in Time>は、デイヴィッド・ベノワとの共作曲。ベノワのピアノがリリカルなプレイを披露して、息を合わせるソプラノ・サックスが見事です。ベテランとの共演でも、歩調を合わせるスタンスがあるから共演に引っ張りだこの人気があるのでしょう。

<What’s Option B?>は、インガラのギターをフィーチャーした曲です。”B”とはジョージ・ベンソンのことかな?ベンソンを彷彿とする、ファンキーなプレイを披露します。ギター演奏でも只者じゃないところを聴かせて、脱帽です。

<Let’s Go Back>は、モータウン・サウンドを思わせる”オールド・スクール”ムードが鮮やか。<Take Your Time>は、ファンクなR&B。いずれもインガラのペンによる楽曲ですが、彼が生まれる前の80年代ソウル/R&Bのテイストを自在に消化する音楽性に驚かされます。

定番のナツメロ・カヴァーは、2曲。<Ready or Not>は、R&Bグループ、アフター・セヴンのヒット曲(1990年、ベイビー・フェイス作)。<Baby, Baby>は、ポップ歌手エイミー・グラントのヒット曲(1991年)。選曲のセンスはもちろん、原曲をインスト曲へスケール・アップさせる手腕は名手の域ですね。

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