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2020年6月の3件の記事

2020年6月21日 (日)

Konstantin Klashtorni 「7 x 7」(2020)

コンスタンティン・クラストルニは、ウクライナ出身のサックス奏者/マルチプレイヤーです。現在は、ドイツのデュッセルドルフに住んでいるようです。ホーム・スタジオで、サックス、ギター、キーボードなどを操りワンマン音楽を創り出すアーティストです。

ポール・ハードキャッスルブライアン・カルバートソンの影響を受けていると自ら明言するように、そのスタイルは、チルアウトに徹したムードを演出する音楽です。

デビュー作「Down Town」(2003)から、自己名義のソロ作品はこの新作が8作目です。他にも、「Kool & Klean」(通算9作)、「Groove Jazz N Chill」(通算7作)、「Love Suggestions」(通算3作)、「Smooth Pack」など、それぞれチルアウトやエレクトロトニックな共通性があるシリーズを精力的に多作しています。

スタジオ・ワークを駆使した音楽は、整地された安定感と完成度に貫かれています。刺激性はないけれど、メロー・ムードがループのように続いて、思いがけず心地よい中毒性に酔わされます。

タイトルの「7X7」は、クラストルニの年齢49歳を意味しているとか。

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2020年6月14日 (日)

Tony Saunders 「Sexy Somethin」(2020)

トニー・サンダースは、サンフランシスコのベイエリアを拠点に活躍するベース奏者です。

父親は、70年代に活躍したキーボード奏者マール・サンダース(2008年没)。マールは、ジェリー・ガルシア(グレイトフル・デッド)と活動を共にしたロックのレジェンド・プレイヤーとして有名です。ふたりは、双頭バンド「サンダース/ガルシア・バンド」だけでなく、2000年代初頭までコラボレーションを続けた盟友でした。

そのレジェンドを父親に持ったトニーは10代から演奏活動を始めて、およそ50年のキャリアを有する音楽家(ベース/キーボード/アレンジ/プロデュース)です。ソロのベース奏者として、デビュー・アルバム『Romancing the Bass』(2011)から3作品を発表しています。この新作は、4年ぶりの4作目となるスタジオ・アルバムです。

豪華な参加ゲストに注目です。3曲を共作・共同プロデュースしたニルスを筆頭に、ゲイル・ジョンソン(キーボード)、マリオン・メドウズ(サックス)、ポール・ブラウン(ギター)、ポール・ジャクソン・ジュニア(ギター)、ジェフ・ローバー(キーボード)、ジェフ・ライアン(サックス)ら、スムーズジャズ・ファンにとっては興奮が抑えられないメンバーです。

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2020年6月 7日 (日)

Chris Standring 「Real Life」(2020)

ギター奏者クリス・スタンドリングの、13枚目のソロ・アルバムです。前作『Sunlight』(2018)の後、リミックス集『Best of Chris Standring Remixed』(2019)をはさんで、スタジオ作品としての新作です。

サポート陣は、前作にも参加していたアンドレ・ベリー(ベース)、クリス・コールマン(ドラムス)、デイヴ・カラソニー(ドラムス、ザ・リッピングトンズ)らのリズム・セクションと、ゲストはミッチェル・フォアマン(ピアノ)、マット・ロード(フェンダー)、ヴァネッサ・へインズ(ボーカル、インコグニートのシンガー)の顔ぶれです。

オリジナル9曲(1曲は共作)を含む全11曲の内容です。近年の、『Electric Wonderland』(2012)や『Don't Talk, Dance!』(2014)の、ラウンジ・ビートが際立った秀作に比べると、比較的にオーセンティックな味わいの作品です。ギターも従来のエレクトリックに加えて、アコースティックな音色が新鮮です。

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