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2020年6月21日 (日)

Konstantin Klashtorni 「7 x 7」(2020)

コンスタンティン・クラストルニは、ウクライナ出身のサックス奏者/マルチプレイヤーです。現在は、ドイツのデュッセルドルフに住んでいるようです。ホーム・スタジオで、サックス、ギター、キーボードなどを操りワンマン音楽を創り出すアーティストです。

ポール・ハードキャッスルブライアン・カルバートソンの影響を受けていると自ら明言するように、そのスタイルは、チルアウトに徹したムードを演出する音楽です。

デビュー作「Down Town」(2003)から、自己名義のソロ作品はこの新作が8作目です。他にも、「Kool & Klean」(通算9作)、「Groove Jazz N Chill」(通算7作)、「Love Suggestions」(通算3作)、「Smooth Pack」など、それぞれチルアウトやエレクトロトニックな共通性があるシリーズを精力的に多作しています。

スタジオ・ワークを駆使した音楽は、整地された安定感と完成度に貫かれています。刺激性はないけれど、メロー・ムードがループのように続いて、思いがけず心地よい中毒性に酔わされます。

タイトルの「7X7」は、クラストルニの年齢49歳を意味しているとか。

そのタイトル曲「7X7」では、幻想的なシンセを背景に、クールなアコースティック・ピアノが際立つ美しい曲。
「Charmed」は、主役のようにサックスが登場します。ピアノやフルートを交差しても、透明感のある音世界が魅力的です。
「By The Bay」は、程よいビートがアクセントになって、ギターとサックスのユニゾンが心地いいキャッチーな曲。
「Timeless」は、ミディアム・ムードのループを引き継いで、サックスがひときわ熱をこめてブローするのが聴きどころです。
「Reflections Over Water」は、サックスにフルートを絡ませて、ポップなカラーを描き出しています。

ラストの「Late Nights with U」は、ピアノ、サックス、ギターを”総動員”して、クラストルニの美学たる音像を作り出しています。この余韻が焼きついて、もう1度初めからリピートしたくなるのはなんとも不思議です。

チルアウトは敬遠するスムーズジャズ・ファンにも聴いてほしい、深く聴きこめる良質な作品です。

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コメント

アルバム聴きました。
僕はチルアウトというジャンルを初めて知りましたが、個人的にはアリです。
聴き入る、というよりはBGMとして流す、という聴き方をしたのですが、心地よかったです。

投稿: こぽ | 2020年7月 4日 (土) 23時10分

コメントありがとうございます。
クラストルニのスタイルは、他のシリーズでも、一貫してチルアウト・サウンドに徹しています。クールダウンする時のグッド・ミュージックですね。

投稿: UG | 2020年7月 5日 (日) 08時46分

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