Down To The Bone 「This Way Forward」(2026)
アシッド・ジャズの老舗バンド、ダウン・トゥ・ザ・ボーン(DTTB)が、前作『Dig It』(2014)からなんと12年ぶりの新作をリリースしました。1996年の初作『From Manhattan To Staten』から数えて11作目のオリジナル・アルバムです。
初作以来、演奏には加わらずプロデュースに徹する実質的なリーダー、スチュワート・ウェイドが今作でもかわらず、全曲の共作とプログラミングでクレジットされています。
DTTBはライブ・バンドとして、UKとアメリカの別ユニットで活動しているようですが、今作はほぼ全曲でUKユニットのレギュラー・メンバーを中心に女性ボーカリストなどのゲストをむかえて制作されています。
冒頭から、アシッド系グルーヴが躍動する、ライブさながらの臨場感に引き込まれます。


フラメンコ・スタイルのナイロン・ギター奏者ローソン・ロリンズの新作は、その妙技に目(耳)を見張る好演の連続です。サンバやルンバにボサノバやレゲエなど、ラテン系を共通とする多彩な曲想と演奏が並びます。ますます磨きがかかった高速パッセージに感動しますが、この人のギターは打楽器のように情熱的なビートを繰り出すところも魅力です。
キーボード奏者ジノ・ロザリアはカリブ海の島国キュラソー出身で、現在は米国フロリダを拠点に活動しています。クラシックを学んだ素養をもち、ソロ活動はもとよりサイドマンとしてもアダム・ホーリー、キム・スコット、クリス・ゴッドバーらと共演しています。
ドイツ出身のヘンドリック・ミュールケンスは、80年代から活躍するハーモニカとヴィブラフォンを操るベテラン奏者です。