Stephen Bishop 「We’ll Talk About It Later In The Car」(2019)
スティーヴン・ビショップは、長い沈黙を破って『Be Here Then』(14年)をリリースした後、ライブ盤やオリジナル・アルバム『blueprint』(16年)を続けて出すなど活発なカムバックを果たしたようだ。そんな復活を裏付けるように新作アルバムが出た。
ところで、ビショップは映画の主題歌や挿入歌を多く提供している。それらも優れた楽曲やヒット曲も多く、オリジナル・アルバムとはまた別の魅力がある。
ビショップがボーカルを担当した映画『Tootsie』(82年)の「It Might Be You」(作詞はアランとマリリン・バーグマン夫妻、作曲はデイブ・グルーシン)は、映画と共にヒットして代表曲になった。ビショップの作曲による「Separate Lives」(映画『White Nights』85年)はフィル・コリンズとマリリン・マーチンのデュエットで大ヒットした曲。ビショップの自作でボーカルも務めた「Somewhere In Between」(『The China Syndrome』79年)や、「One Love」(『Unfaithful Yours』84年)、「If Love Takes Away」(『Summer Lovers』82年)など、他多数の楽曲を残している。
オリジナル・アルバムの発表が途絶えていた期間、映画主題歌からも遠ざかっていたが、去年久しぶりに映画音楽の主題歌も発表した。