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2011年9月19日 (月)

Bobby Caldwell「Evening Scandal(原題:Bobby Caldwell)」(1978)

音源:CD(2011年発売リイシュー盤)
レーベル:Victor Entertainment

言わずもがな、ボビー・コールドウェルの1978年デビュー盤にして、最高傑作の名盤。リリース以来、こよなく愛聴しているアルバム。間違いなく、無人島に持っていく一枚。

今度のリイシューは、①K2HDマスタリングの高音質CD、②「Can't Say Goodbye」の別テイクがボーナス・トラックで入っていること、が目玉。②は過去にも発表されていたようだが、そのトラックを含めて全曲が高音質になっていて新鮮。リリース後、アナログのビニール・レコードで聴きまくり、CD時代も何枚かのCDを聴き、デジタル・ミュージックになってからも聴いたが、いずれも音質には不満足だったのが、このリイシュー盤で解消された。

ビクターの開発しているK2HDマスタリングは、通常のCDに広範囲の音楽情報を収める技術。説明によると、44.1kHz/16bitのCDマスターに、192kHz/24bitの情報を記録しているそうだ。詳しいことは判らないが、数値が大きいということは情報量が多くて、今まで以上に「良い音」がするということだろう。確かに、すべての曲音のレンジが拡大していて、「おおっ、こんな音がしていたのか」とまるで初めて聴くがごとくの新鮮さを感じる。ダイナミックレンジも広がり、それぞれの音の粒が際立って、iTunesで提供されている音源とは大きく違う。やっぱり、デジタル音源はまだ、CD音源にはかなわない。

以前から感じていたが、このアルバムの良さは、曲の良さももちろんだが、ボビーのボーカルをバックアップするにアレンジと演奏のグルーブ感。M-9「Down For The Third Time」のギタープレイが、こんなにグルーヴィで生き生きと聴こえるのは、今まで音源との違いを端的に感じられる。

名曲M-6「What You Wont't Do For Love」の、エンディングの少し長めの演奏で、各楽器のリアルなプレイに、改めてわくわくする。
ボーナス・トラックのM-10「Can't Say Goodbye(TKバージョン)」で聴かれる、ファズを使ったギター・プレイの何とファンキーなことか。当初、アナログ・ディスクに入っていて、差し替えられたらしい。今までのトラックの、間奏のシンセがなぜか陳腐に聴こえてしまう。

ボビー・コールドウェルは、今やスタンダード・ジャズを歌う、ナイト・ショー・タイプのボーカリストという感じだけれど、やっぱりこのデビュー盤のような、R&Bテイストのオリジナル楽曲でいつかまた一枚作って欲しい。ずっと待っているけど、もう出ないかもしれない。でも、このデビュー盤は、曲も演奏も、色あせない。この一枚があればいいかな。音質も最高になったことだし。

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