Jens Haack 「Smokers Lounge」(2011)
音源:iTunes Store
レーベル:Sundance Music
イェンス・ハックはデンマークのサックス奏者。ギターはミケル・ノルドソー、キーボードはベン・ベシャコフ。この3人のアンプラグドなアンサンブルを、管弦楽がサポートする。全8曲、心憎いほどのムーディなミュージックのアルバム。
ストリングスの導入で始まる1曲目、ジャズのスタンダード「Autumn In New York」は、4ビードでなく、ボサノバのリズム。イェンスのサックスは、淡々と落ち着いたフレーズを奏でて、アコースティックギターとエレキピアノが続く解釈は、やっぱりどこかヨーロッパ的。
M-2のタイトル曲は、ストリングスがからんでも、品のいいファンクの香りがする佳作。M−3「Skylark」のバラードは、「泣き」のサックス。M-4「It's All About Love」もラテンのリズムに「歌う」サックス。M-5「I Can't Get Started」は、月並みだけど「甘くせつない」と表現したいフレーズが耳に残るし。M−6「Souls Eyes」から、M−7「Alone Together」まで、息づかいが聴こえるようなサックスのフレーズがムードを盛り上げてくれる。