Roberto Vazquez 「Between Two Worlds」(2011)
音源:iTunes Store
レーベル:Roberto Vazquez Music
ロベルト・バスケスは、キューバ生まれのピアニスト。ラテン系の多くのミュージシャンと競演したり、カジノでは常連ステージを持っているらしい。ユーチューブで、彼のラテンスタイルな歌伴やバンドの演奏が見れる。
このアルバムがソロ・デビュー作。全9曲が自作曲。キューバンラテン・ムードたっぷりのメロディアスな曲ばかり。ほとんどの曲がミディアムバラードで、ラテンムードが鼻につくようなことがない、ここちいいスムースジャズ。
バスケスのピアノプレイは、繊細で、ちょっとクレイダーマンを思わせるほど、スイートでメロー。若干、軟弱かと思わせるが、聴く度になんだか心に残る。
タイトル曲のM1「Between Two Worlds」とM2「Going West」は、ピアノの超美メロディーが秀逸でベストトラック。ラテン系サックス奏者のマリオン・メドウズが参加した2曲、M3「Never Far Away」とM6「Sand Dancers」は、「熱い」ブロウで有名なマリオンが吹いているわりにはメローなビートが心地いい。
M-4「In The Rain」とM-5「Thinking of You」は、題名通り、ロマンティックで思いっきりの「泣き」のピアノプレイ。M-8「Feeling It Again」は、歌詞がついてもおかしくないほどキャッチーなマイナーメロディーとピアノのソロが耳に残る。
最後の曲M9「Solo Charlie」は、一転して、ラテンビックバンド風のジャズ。Charlieとは、チャーリー・クリスチャンのことかだろうか。ギタープレイはそれ風だし、バスケスの奏でるハモンドトーンのフェンダーもオールドビバップ風。この再後の演奏こそ、美メロピアノプレイヤーだけではないという主張かな。
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