« 2012年1月 | トップページ | 2012年3月 »

2012年2月の5件の記事

2012年2月25日 (土)

Reza Khan 「A Simple Plan」(2011)

音源:iTunes Store
レーベル:Painted Diaries

ジャケット写真、アジアのどこかだろうか、変わった形の台車に人を乗せて疾走するブレたスナップ。アルバムのタイトルは「シンプル・プラン」。1曲目を聴こえるメランコリックメロディーとアコースティックギターの旋律は、どこか無国籍なムードで、何か違った音楽感を体験できる期待に膨らむ。

M-3「Language of Love」、キャッチーでコンテンポラリーなテーマメロディーを、プログレ風ロックのギターアドリブと、力強いサックスブロー(アンディ・スニッツアー)が盛り上げる佳曲。

M-4「Simple Plan」、タイトル曲は、インド辺りのエセニックなイントロから始まる。民族的な器楽音色とコーラスの旋律が、近代的なエレキギターやベース、ドラムと絡む、独特な音楽世界。このジャケット写真を見ながら感じる、何か別の世界。

続きを読む "Reza Khan 「A Simple Plan」(2011)"

| |

2012年2月19日 (日)

第54回グラミー賞

2月12日、アメリカの第54回グラミー賞が発表された。今回、対象部門のリストラが行われ、107部門から78部門に対象カテゴリーが減らされた。「ラテンジャズ」、「ハワイアン」などが無くなったそうである。日本では、最優秀レコード賞や最優秀アルバム賞が話題になるぐらいなので、細分化されている受賞者やレコードもあまり話題にならない。グラミー賞のオフィシャルサイトでは、候補者や最終受賞がすべて見られるので、興味があればチェックされたい。

続きを読む "第54回グラミー賞"

| |

2012年2月18日 (土)

Michael Lington 「Pure」(2012)

音源:iTunes Store
レーベル:Trippin 'N' Rhythm

サックスプレイヤー、マイケル・リントンのニューアルバム、かなりリッチで上質な「ポップス」アルバム。スムース・ジャズは、「売れる」というビジネス的視点で見ると、ボーカル無しのポップスというジャンルなのだ。アメリカの市場は、メインストリーム・モダンジャズのようなジャンルは「ニッチ」で、ポップスに包含されるようなインストルメンタル・ミュージックをすべてスムース・「ジャズ」とジャンル分けしている。ポップス路線のほうがはるかに売れるし、リスナーのニーズがそこにある。BGMとして、ダンスミュージックとして、ドライビングミュージックとして、「ボーカル」ミュージックより、聴くシチュエーションははるかに広いし、歌詞の言語の問題も無い。

そういった路線でヒットを連発しているレーベル「Trippin 'N' Rhythm」からの新作である。このレーベルは、飛ぶ鳥落とす勢いで、スムース・ジャズ・チャート上位の常連になっている。所属プレイヤーは、ポール・ハードキャッスル、ジャード、グレッグ・カルカスなどの大物から、数々の有望なアーティストを「売れるように」再生している。

続きを読む "Michael Lington 「Pure」(2012)"

| |

2012年2月12日 (日)

Groove55 「À la carte」(2012)

音源:iTunes Store
レーベル:123jam.com

正当派のスムースジャズ・バンド。カナダのアーティストで、キーボード、サックス、ドラム、ベースの4人組。サイトの写真を見ると、シニア世代だと分かるのだが、説明によると全員1955年近辺の生まれらしく、バンド名もそこから来ているとか。

このアルバムは2作目の最新作。オンラインで披露しているパフォーマンスを見ると、派手なところはないけれど、各人がアンサンブルを重視したプレイに徹しているし、全員がフェアにアドリブプレイを担当するのも、メインストリームジャズのフォーマットを押さえている感じがして、安心感がある。

A-1「Skyline」の明るい曲調や、ムーディーでメローなサックスのM-10「Riverside」は、コンテンポラリーで上質なスムースジャズ。こういったスタイルはもちろんいいけれど、70年代のフュージョンのバイブレーションが垣間見える曲が魅力的だ。

ワンツーのドラムビートが「ヒップ」でファンキーなM-4「Hip Trip」や、チョッパーベースが響くM-6「Double Click」、エレキフェンダーとアコースティックピアノが交差してジャージーなM-9「Cat Games」、これらの演奏を聴くと、このあたりがこのバンドの良さだと思う。

録音のミキシングが、聴きやすい定位で、狙いがバックグランドミュージックのようなおとなしい仕上がりな感じがするけれど、もっとパワフルに音が際立つといいと思うのだが。それでも結構好みのバンドである。

| |

2012年2月 5日 (日)

Alex Bugnon 「Going Home」(2009)

音源:iTunes Store
レーベル:Xela Productions

アレックス・ブニオンは、ジャズ・フェスティバルで有名なスイスはモントルー出身のジャズ・ピアニスト。ハードバップ・トランペッターのドナルド・バードの甥っ子らしい。

ニューヨークでセッションピアニストを経て、1989年に「Love Season」でデビュー。以降、数枚のアルバムを発表している。

この「Going Home」は2009年の作品。さりげなく絡むホーン・セクションのアレンジはシカゴあたりを想起する黒っぽい雰囲気だし、力強いタッチのピアノはゴスペルやR&Bのテイストで、ライブ感があふれている。ホーン以外は、ベースとドラムのシンプルな2ピースリズム隊で、ピアノのソリッドな音が際立ち、録音もいい。硬派でコンテンポラリーなジャズピアノのアルバム。

| |

« 2012年1月 | トップページ | 2012年3月 »