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2012年3月の5件の記事

2012年3月31日 (土)

Darren Rahn 「Speechless」(2012)

音源:iTunes Store
レーベル:Trippin 'n' Rhyth

ダーレン・ラーンは、サックス奏者として、自身のアルバムを今まで3枚出している。加えて、サポートプレイヤーやプロデューサーとしても、ウェイン・ティスデール、デーブ・コーズ、ジョナサン・フリッツエンなどなど、スムースジャズの多数のアーティストをサポートしている。サックス奏者としては、派手なブロープレイヤーではないが、安定感のある音色を奏でる。

そのダーレンが、注目のスムース・ジャズのレーベル、トリッピン・リズム・レコード(TNR)と契約した。TNRは、1996年に設立されたコンテンポラリージャズの専門レーベル。近年のスムースジャズのジャンルでは、かなりメジャーな存在になっている。直近のチャートを見ても、TNRリリースのアルバムは上位に複数チャートインする常連。

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2012年3月25日 (日)

スムースなピアニスト:ブライアン・シンプソン

ブライアン・シンプソンは、スムースジャズを代表する最も「スムース」なピアニスト。キャリアは、ロサンジェルスのジャズクラブから始まり、ティーナ・マリー、シーナ・イーストン、ジャネット・ジャクソンなどのポップスアーティストのツアーに同行する。

そんな関係からか、1991年には、サーフェイスという3人組R&Bバンドの「The First Time」という曲を、メンバーの1人のバーナード・ジャクソンと共作して、そのシングル曲はビルボードで2週間トップヒットとなっている。

ブライアン・シンプソンのソロとしてのレコーディングアルバムは4作品。1995年にデビュー作「Closer Still」。2005年に「It's All Good」。このアルバムのタイトル曲がヒットして、スムースジャズ界の注目を集める。2007年には「Above The Clouds」。2010年の「South Beach」以降新作は出ていない。15年間で4作品なので、寡作のアーティスト。

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2012年3月24日 (土)

Chris Standring「Electric Wonderland」(2012)

音源:iTunes Store
レーベル:Ultimate Vibe Recordings

イギリスのギタリスト、クリス・スタンドリングのニュー・アルバム。先行されて発表されたシングル「Oliver's Twist」のビデオは、なかなかにかっこいい。ヒップでラウンジ風のサウンドに、彼のアコースティック・ギターが、シャッフル気味にボサノバビートを奏でる。ロンドン辺りのビルの屋上か。彼のギターに合わせて、踊る人が増えていく。

このM-4「Oliver's Twist」ではアコースティックを弾いているけれど、アルバムのそれ以外のほとんどのトラックは、エレキギター、フェンダーストラストキャスターを弾いている。この音色がすごくいい。

フェンダーストラットはどちらかというと、ジェフ・ベックやクラプトンなどロック系の奏者が好んで使う、ロックギターの代名詞のようなモデル。クリス・スタンドリングは、それをピックを使わないフィンガー奏法で、エコーを効果的に使い、とてもメローなサウンドを実現している。

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2012年3月17日 (土)

Paul Brown 「The Funky Joint」(2012)

音源:iTunes Store
レーベル:Woodward Avenue Records

ポール・ブラウンの新作は、ソロ名義で2010年の「Love You Found Me」以来の5作目、2009年にマーク・アントワンとのコラボアルバム「Foreign Exchange」を入れると6作目。

今回はタイトルに「ファンキー」と銘打って、ブルーズやR&Bがテーマ。そのコンセプトにふさわしいが3曲、M-5「Love Don't Come EZ」、M−10「I Get a Feeling」、M-11「Gibson Blues」。いずれもいかにものブルーズチューン。M−5とM-10は、本人自身のボーカル曲で、リードボーカルを録るのははじめてらしい。ジョージ・ベンソン風に売り出そうという意図なのか。唄の方は、ちょっと危なっかしい感じ。

ブルーズをファンキーに料理した曲は、新境地なんだろう。でも、ポール・ブラウンといえば、スイート&メローなメロディー・メーカー。R&Bやソウルをコンテンポラリーに料理するサウンド・プロダクションがいつもかっこいい。

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2012年3月 3日 (土)

Rob Tardik 「B.E.L.L.(Balance. Energy. Laughter. Love)」(2011)

音源:iTunes Store
レーベル:Guitardik

カナダ出身のギタリスト、ロブ・ターディックの新作。

1曲目「East Meets Wes」は、ポール・ブラウンとのデュエットで、いかにものポール・ブラウン節の曲。タイトルのWESは、ウエス・モンゴメリーにかけて、二人がオクターブ奏法を掛け合う、なかなかキャッチーな曲。

でも、このアルバムの良さは、2曲めから。聴き返すと、ポール・ブラウンとの1曲目が唐突と感じるほど。アルバム・タイトルのコンセプト、バランス良く元気で明るさと愛の讃歌という感じの、ポップでスムースな好盤。意図的なマイナー曲も無く、ミディアムテンポのアコースティックギターが中心で、リラックスした曲と演奏が並んでいる。

M-4「Shakin' the House」は、サックスのダーレン・ラーンをフューチャーした曲で、ポール・ブラウンとの1曲に劣らずヒットポテンシャルの高い佳曲。M-7「La Buena Vida」では、フラメンコスタイルで弾きまくる。テクニックをひけらかすようなプレイでなく、うきうきする感じが楽しくなる。

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