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2012年4月21日 (土)

Bob Baldwin「Betcha By Golly Wow : The Songs of Thom Bell」(2012)

ボブ・ボールドウィンのニュー・ディスク。トム・ベルの曲を集めたトリビュートアルバムである。

ボブ・ボールドウィンは、ニューヨークのコンテンポラリージャズピアニスト・プロデューサー。プレイスタイルは、ゴスペル・グルーブがあるのが特徴。近作もマイナーレーベルからゴスペルアルバムを出しているので、ゴスペル系リスナーにも支持されているピアニストなのだろう。スムース系の近作では、トリピン・リズム・レコードからマイケル・ジャクソンのトリビュート「Never Can Say Goodbye」(2010)を出していたので、今回はそれに続くトリビュートのプロジェクト。取り上げたのは、フィリーソウル系のヒット曲のソングライターとして有名なトム・ベル。

演奏は、ボブ・ボールドウィンのピアノやキーボードが中心だが、いろいろなアーティストを迎えてのサウンドプロダクションは、「クインシー・ジョーンズ」スタイルかな。内容は、トム・ベルのエバーグリーンメロディーを、スウィートメローに料理した、上質のアーバンコンテンポラリーアルバムになっている。

トム・ベルは、70年代から80年代にかけてのフィラデルフィアサウンドを代表するソングライター・プロデューサーであり、スタイリスティックス、スピナーズなどの代表的なヒットチューンの作者。

このアルバムのセレクション(オリジナルアーティスト):
1. Didn't I(Blow Your Mind This Time)(デルフォニックス)
2. The Rubber band Man(スピナーズ)
3. La La Means I Love You(デルフォニックス)
4. Gonna Be Sweeter
5. Break Up to Make Up(スタイリスティックス)
6. You're As Right As Rain(スタイリスティックス)
7. I'll Be Around(スピナーズ)
8. Bell And Creed
9. Betcha By Golly Wow(スタイリスティックス)
10. People Make the World Go Round(スタイリスティックス)
11. You Are Everything (スタイリスティックス)

M−4とM-8は、ボブ・ボールドウィンのオリジナル曲。特に、M−4はトム・ベルの名前が共作者としてクレジットされていて、他の名曲とひけをとらないスウィートチューン。M-11は、ボーナストラックなのだが、ボブのピアノソロプレイが中心の演奏。アレンジは他曲と比べると、ゴージャス感というよりシンプルで、この名曲のメロディが彼のピアノで引き立つ美しいプレイ。グルーブ感が違うのでボーナストラックになったのか。この路線で、スタイリスティックスの名曲「You Make Me Feel Brand New」を演って欲しかったな。

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