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2012年10月27日 (土)

Four80East「Off Duty」(2012)

フォー・エイティ・イースト(Four80East)は、ロブ・デボール(Rob DeBoer)とトニー・グレース(Tony Grace)という2人が中心のプロジェクト・バンドで。彼らの音楽は、ジャンルとしては、"Nu Jazz”と綴るいわゆる「ニュー・ジャズ」。

今や、ジャズの名の下に、派生しているジャンルは多々あって、ファンクだったり、アシッドや、ジャズトロニカともなると定義が良く分からない。シンセ音のエレクトロニックを、ジャズのフォーマットで、複雑系リズムとアドリブ演奏を中心にしたスタイルを、ニュー・ジャズと呼ぶのだろうか。ヒップ・ホップやヘビーなファンクが混ぜ合った、これもアシッド・ジャズと呼ばれるようなスタイルも最近の潮流で、あまりそっち方面のコアな音楽になると、好みから外れてしまう。

このフォー・エイティー・イーストは、比較的コンテンポラリーなユニットで、サックスやギターのアコースティックな楽器の演奏と、エレクトロなプログラミングをブレンドした、何ともクールな音を聴かせてくれる。

このアルバムは、彼らの6作目の新作。1曲目の「The Walker」は、アシッドなポップ曲で、80年代のディスコをパロディったような、意図的なチープな音が逆にクールに響くから面白い。フューチャーされているフルートのインプロビゼーションが印象的。「Sandbar」は、ファンキーなチョッパーベースとサックスとワウワウギターのブレンドが超クールな佳曲。「Cashed Out」は、環境音楽風のプログラミングに、ブルージーなギターやエレピがストレートジャズのアドリブを重ねていく、これがニュー・ジャズ、かな、でも心地よくてスムースでもあるナイス・チューン。

最近スムースジャズで流行のチルアウトはちょっと食傷気味だったので、そんな「におい」がないこのバンドのクール度が新鮮で、これもスムースなジャズアルバムだ。

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