Joe Leader 「Seductive Sax」(2012)
すごい新人サックスプレイヤーの登場、ロンドン出身のジョー・リーダー。このデビューアルバムは、いきなりライブ・レコーディングである。
のりのりのでセクシーなサックスプレイと、パワフルなバックバンドにガツンガツンだ。スタイルはデーブ・コーズのような感じで、これがスタジオ録音だったら、デーブ・コーズの二番煎じだったかもしれないが、ライブのパフォーマンスでの只者ではないところをアピールしている。
曲はほとんどがクラシックなカバー曲で、「Just The Tow of Us」、「Nature Boy」や、スティービー・ワンダーの「Isn't She Lovely」を演って、オーディエンスを盛り上げているのは新人とは思えない。
スムースジャズのレコードで、ライブ盤というのも珍しいのに、デビューアルバムでライブパフォーマンスを出すのだから、これはイントロダクションで期待を盛り上げる戦略なのか。冒頭の、本人のMCに始まるバラード「The Secret Garden」のサックスはセクシーだし、最後の曲、「Another Star」で、バンドを紹介する本人のMCさえもライブならではのグルーブ感が聴きもの。
すごい新人の登場。次はオリジナルのスタジオ録音だろう。大期待。
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