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2013年4月20日 (土)

Bluey 「Leap of Faith」(2013)

インコグニートが、以前のアルバム「Transatlantic RPM」(2010)で、ボズ・スキャッグスの「Low Down」をカバーしてくれたのには思わず小躍りしてしまった。ボーカルのマリオ・ビオンディとチャカ・カーンの組み合わせも、驚きだったし、ボズのオリジナルをさらにパワーアップしたカバーの名演だった。

インコグニートは、結成30年を超えるイギリスのバンド。形容詞に、「アシッドジャズ」や「ファンクジャズ」が付くバンドだけれど、それは初期のイメージだと思う。ずっと聴き続けている訳ではないので、彼らの変遷については、熱烈なファンに譲りたい。いまのインコグニートは、前述の「Low Down」が好例で、R&Bやソウルをベースにした、痛快なダンシングビートのバンドだ。

そのインコグニートの結成時からの中心人物、ジャンポール“ブルーイ“モーニックのソロ・アルバムが、これ。30年超で初めての彼のソロ作品であり、彼が全曲リードボーカルを担当したのも注目の作品。彼のボーカルは、正直言って、強いインパクトには欠けるけれど、自然体で、いぶし銀のような低音の唄声が、なんともかっこいい。

「Got To Let My Feeling Show」は、とにかく感激もの。ドラムスのタイトでキックなリズムインから始まり、滑り込むように入ってくるストリングス(シンセかも)の音を聴くと、80年代あたりのダンシングチューンを思い出して、わくわくのハイライトトラックだ。その他全11曲、いずれも重厚でタイトなリズムセクションに、ゴージャスなサウンドが加わる、ソウルミュージックのリスペクトを感じる曲ばかり。

「Stronger」では、ファンキーなリズムにかぶさるコーラスワークは、マイケル・マクドナルドのドゥービー・ブラザースが過る。ファルセットで歌いきる「Keep Myself Together」は、ホール&オーツ路線のブルーアイドソウル。「Take A Chance On Me」や「Elevate The Feelin'」は、ファンキーだけれど、上質なポップスチューン。タイトル曲「Lead of Faith」は、ブルースなリズムセクションにかぶさる彼の低音の「語り」とファンキーなコーラス、これは、カーティス・メイフィールドかな。

ちなみに、前述のマリオ・ビオンディの最新作「Sun」は、ブルーイがプロデュースした作品で、「Low Down」も再録されているので、そちらもチェックしたい。

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