Scott Allman 「Next Stop Home」(2013)
スコット・オールマンは、シカゴを中心に活躍しているキーボード奏者。プロとしてのキャリアは20年を超えるという。最近はラリー・カールトンのツアーバンドにも参加しているようだ。
彼のソロアルバムは、「Generations」(2011)がデビュー作で、この新作が2作目。彼自身のコメントによると、デビュー作は"Not Jazz"な仕上がりだったので、新作では「コンテンポラリー・ジャズ・ジャンル」を指向したという。そして、12の自作曲のテーマは、トラベルであり、"Home"はどんな場所にもある。どんな道もHomeにつながっている。そんなテーマが伝わってくるような、ドラマティックな曲想にあるれたアルバムだ。
サウンドとしては、パット・メセニーや、ブライアン・カルバートソン、スティーブ・オリバーあたりの路線かな。情景を思い起こす奥行きの広いアレンジメントは、ムードミュージック的であったり、コンテンポラリージャズであったり、映画のサントラのようでもあり、この人のキーボード奏者より、アレンジメントとサウンドデザインの才能が発揮されている。
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