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2014年2月 1日 (土)

Level 10 「Vector」(2014)

レベル10、先日紹介したシングル「Imagine That」、に続いてのこれが新作アルバム。過去作品は、「Together」(2009)、「Crossover」(2011)があって、この新作は3作目。

彼らの音楽は、「フュージョン」なのだが、下敷きというか、フォーマットというか、イエロージャケッツや、リッピングトンズ、スパイロジャイラといったフュージョンバンドを彷彿とする「音」。いずれも老舗のフュージョンバンドは、今も活躍しているけれど、見渡せば彼らぐらいなもので、80年代初めの頃のフュージョン・スタイルは、モダン・ジャズ同様に、いずれクラッシック化、レトロ化してゆく音なのかもしれない。そんなところに、このレベル10登場。なんと、その「レトロ化」して行くかもしれないフュージョンを、ひねらずに、ストレートなバンドサウンドでやってくれる。それも、かなり巧者の「音」と「グルーヴ」に、嬉しくなってしまう。

中心人物でキーボードがLevy DeAndrade、サックスがRex Freligh、ベースがYovannis Rogue、ドラムスがIvan Diaz Avila、の4人編成のバンドで、リズムはタイトでシャープだし、ベースの「うねり」も聴きものだし、サックスやキーボードもダイナミックだ。

M1「Given」から始まり、シングルの「Imagine That」を含めて続く6曲は、連続するフュージョン・サウンドで、この疾走感がたまらない。M6「Traffic」は、「かけ声」を入れてファンキーというかヒップな音で、このあたりは、昔のフュージョンのコピーではなく、彼らのオリジナリティを感じる佳曲だ。

最後の2曲はちょっと変わった路線で、M8「Side By Side」は、ピアノがリチャード・クレイダーマンのような「ロマンス路線」だったり、M9「Pra Voce」も、ピアノが中心の、「クィークカ」(動物の鳴き声のような、あの楽器です)が入るソフトなサンバ曲。この2曲は「ご愛嬌」として、アルバムを通してのフュージョン・バイヴレーションが生き生きとした作品で、このレベル10は注目のバンドだ。

最近のジェフ・ローバーが作る進化したフュージョンもそうだし、今年はフュージョンが熱くなる年になるかなあ。

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