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2014年5月17日 (土)

Down To The Bone 「Dig It」(2014)

ダウン・トゥ・ザ・ボーン(下記DTTB)は、1996年結成のUKのバンド。DJであったスチュワート・ウェイドが中心となって作られたプロジェクト・バンドであるが、ウェイド自身はミュージシャンではなく、プロデュースに専念している。

デビュー作「From Manhattan to Staten」(1997)で人気を博して、UKアシッド・ジャズの代表的バンドと称される。DTTBはアシッド、ソウル、ファンク、R&B、ヒップホップのミックスしたグルーヴが魅力で、その点では、同時代から続く、同じUK出身のインコグニート、ザ・ブランド・ニュー・ヘヴィーズ、と共通的な路線。サックス奏者シルツは、このDTTBのオリジナル・メンバーだった。

さて、この新作は、DTTBとして10作品目。近年はライブ・バンドとしての活動も活発なようで、UKとアメリカで、それぞれ別のフォーメーション・メンバーで演奏しているようだ。ライブ演奏の活動背景が反映しているのか、この新作は、グルーヴィーな躍動感溢れる秀作。

インコグニートや、ザ・ブランド・ニュー・ヘヴィーズが、R&Bやソウル、それもダンス系路線なのと比べると、DTTBはバンドのアンサンブルを重視した、硬派で、クールなファンク・ジャズ。ボーカルに、インコグニートとも共演しているケイティー・レオーネが参加したM4「Happiness Is A Healer」と、M6「Put A Different Spin On It」は、キャッチーなメロディーと、アンサンブルがダンスフロア的であってもヤワにならず、ファンキーなグルーブが魅力なトラック。

M7「The Sweetness」は、アーバンなフュージョン風のアンサンブルで、何度も聴きたい。M2「The Bounce」は、ダンスを誘うようなフレージングに、メローなサックスやアコピが絡むクールなチューン。M3「Dig It」は、疾走するブラスとリズムと、ヴィブラフォンのインタープレイが秀逸なベスト・トラック。クレジットが無いのでどの曲か分からないが、ゲストに、オリ・シルクが参加しているようで、スムーズ・ジャズ・ファンは注目。

マンハッタンの地下鉄を想起させて、駅名にタイトルとバンド名と矢印とは、うーん、なんともこのジャケットは秀逸。

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