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2014年5月 5日 (月)

Incognito 「Amplified Soul」(2014)

インコグニートは、結成が1981年で今年35周年、この新作は16作品目。アシッド、ファンク、ヒップホップなど特定の代名詞で留められないほど、今や最強のインスト・ユニット。最近は特に、ソロ作品やシトラス・サンの最近作など、その他プロデュース作品も手がけて、精力的な活動が目立つブルーイの才能が、まさに開花していて、バンド・ユニットとしてもリアルなグルーヴがノリに乗っている。

この新作は、70年80年代の伝統的なソウルやダンス・ミュージックに回帰したメロディーやビートが、クラッシックであるけど、そこに未来的なブルーヴを体現できる作品。ダンス・ミュージックを料理したトラックがことさらググッと来てしまう。

M5「Hats(Make Me Wanna Holler)」の、タイトな16ビートがキャッチーで、このグルーヴにガツンと来ないリスナーはいないだろう。M6「Silver Shadow」は、アトランティック・スター1985年のヒット曲のカバー。ホーン・セクションを配して、パワフルに蘇えらせた名曲に脱帽。

M14「Never Know A Love Like This」はベスト・チューンで、スティーヴィー・ワンダーと思わせるトニー・モムレルと、ヴァネッサ・ヘインズのデュエットがチェイスすることろや、ホーンやリズム・セクションのパワー溢れるグルーヴは、鳥肌もの。

スムーズ・ジャズ・ファンとしては、ボーカル無しのインコグニートらしいファンク・インスト曲に期待するのだが、この作品では2曲。M11「Wind Sorceress」は、トランペットが主役のおとなし目のファンク・ナンバー。トランペットももちろんだけれど、この曲の複雑でありスムーズなリズム・セクションはインコグニートならでは。もう1曲のインスト・ナンバーは、タイトル曲M1「Amplify My Soul」のインスト・バージョンM8「Amplify My Soul (part 2)」。リズムとホーン・セクションは、安定感のあるコンビネーションで、飛び回るサックスがヒップで、まさにファンクを感じるナンバー。全曲とは言わないけれど、半分ぐらいインストで固めた作品を作って欲しい。

M16「Stop Running Away」は、ブルーイのファルセット・ボーカルがフューチャーされた、かっこいいナンバー。プロモ・ビデオの中の、ブルーイはちょっと「マリオ」みたいなキャラにされているけどね。

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