スムーズなシングル盤 ⑱
フュージョン的なヴァイブレーションに、ググッと来る新作シングル3枚。
トリッピン・アンド・リズム・レコードのスター・アーティストが組んだスーパー・バンドが「ジェネレーション・ネクスト」。デビュー・シングルが「Let It Ride」で、メンバーは、ニコラス・コール(キーボード)、リン・ラウントゥリー(トランペット)、レブロン(サックス)、ジュリアン・バーン(ベース)というから、スムーズ・ジャズ・ファンは必聴。売れて当たり前だけれど、4人の演奏がそれぞれフューチャーされていて、オーソドックスなフュージョン・サウンドなのが嬉しい。アルバムが出たらヒット間違いなしだろうなあ。
サックス奏者ブラッド・ランブールの新作シングルは「Heard You Smile」。ブラッドは、サックスに加えてギターを演奏。グレッグ・マニング(キーボード)とジェームス・イースト(ベース)が参加したサウンドは、グルーヴィーなポップ・チューン。ランブールのギターがロックしているのが聴きもの。ちなみに、ジェームス・イーストは、ネイザン・イーストの弟で同じベーシスト。
ニューヨークのサックス奏者ヴィンセント・イオイアのシングル「No Time Like Now」もなかなか。IT企業で長いキャリアがあり、それも重役クラスから転身してのデビューというから驚き。デヴィッド・サンボーンやラリー・カールトンらと共演したこともあるリッキー・ピーターソン(キーボード)が参加したサウンドは、アーバンなフュージョンで、ヴィンセントのサックスはアタックのある「突抜け」る音色がスカットして気持ちいい。フル・アルバムが待ち遠しい。
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