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2014年7月の5件の記事

2014年7月31日 (木)

スムーズなシングル盤 ⑲

ヨーロッパ発のクールなスムーズ・ジャズを3曲。

クロアチア出身のサックス奏者、イゴール・ジェルジーナの新曲「Summer Breeze」は、ユーロ・ビートの香りもするダンス・チューン。去年のアルバム「One Click World」もなかなかの好盤だったけれど、この新曲もアタック感のあるサックスとサウンドの「ノリ」が何度も聴きたくなること間違いなし。

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2014年7月20日 (日)

Greg Manning 「Dance With You」(2014)

今年、アース、ウィンド&ファイアーのモーリス・ホワイトが、新たにレコード会社として新生させたのがカリンバ・ミュージック。そのレーベルと契約した初めてのアーティストが、スイス出身のキーボード奏者グレッグ・マニング。過去にソロ・アルバム「The Calling」(2010)を出している。

2作目となる、カリンバからのこのフル・アルバムは、アーバンなヴァイブレーションに満ちた、素晴らしい作品だ。アタック感たっぷりのドラムスと、炸裂するチョッパー・ベースのリズム・セクションに、そこかしこにEW&Fを感じるホーン・セクション。エクゼクティヴ・プロデューサーがモーリス・ホワイトだから、やっぱり影響なのかな。

でも、マニングのキーボード演奏や、サウンド・デザインは、ダンス・ビートをベースにしたゴージャス感もあり、ジャズのスピリットも伝わるアダルトなコンテンポラリー・ミュージック。新生カリンバのサウンド・カラーを方向付ける象徴的な作品になっている。

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2014年7月13日 (日)

Rick Braun 「Can You Feel It」(2014)

リック・ブラウンの新作は、待望の、ビート全開、今年ベスト級の「傑作」。リック・ブラウンは、20年超のキャリアを持つ、スムーズ・ジャズ界ではビック・ネームのトランペッター。ソロ以外にも、他アーティストとのプロジェクトやゲスト演奏も多いが、去年はカーク・ウェイラムとノーマン・ブラウンと組んだグループBWBの10年振りの新作アルバム「Human Nature」が話題だった。

ソロとしては、近年の作品「Sings With Strings」(2011)は、ジャズ・スタンダードを歌い上げたボーカリストとしての作品で、「Swingin’ In The Snow」(2012)も、クリスマス・ソングを唄い上げる作品だった。トランぺッターで、シンガーと言えば、ルイ・アームストロングに、チェット・ベイカー。リックも、まさかスタンダード・ジャズ・シンガーの方向に行っちゃうのかなと、心配してました。でもこの新作、やっぱり、これでしょう。突き抜けたり、泣かせてもくれるペット・サウンドがたまらない。

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2014年7月12日 (土)

Tom Braxton 「The Next Chapter」(2014)

トム・ブラクストンは、90年代から活躍しているサックス奏者。デビュー作「Your Move」(1992)から、8作品を残している。元NBA選手でありベーシストであったウェイマン・ティスデイル(2009年にガン闘病の末他界)のツアー・サイドマンを17年間務めた。トムの2009年作品「Endless Highway」には、ウェイマンを忍んだ「That Wayman Smile!」という曲も入っている。それからほぼ5年振りの新作がこの作品。

ゲストに、アール・クルー、ピーター・ホワイト、ボブ・ジェイムスが参加。また、イエロー・ジャケッツのオリジナル・メンバーであり、フュージョン系セッション名ドラマーだったリッキー・ローソンが参加しているが、リッキーは2013年の年末に他界、享年59才だった。

M5「New Horizons」で聴けるドラムスは、リッキーのラスト・レコーディングだそう。この曲の後半にタイトにブレイクしていって、終盤にスウィングするドラムスは聴きもの。また、オージェイズの名曲のカバーM7「I Love Music」でも、リッキーのドラム・プレイが光る演奏だ。

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2014年7月 5日 (土)

Jonathan Butler 「Living My Dream」(2014)

南アフリカ出身のジョナサン・バトラーのこの新作は22作目。もう30年近くも前なのか、デビュー作「Introducing Jonathan Butler」(1985)や、ヒット・シングル「Lies」の入った「Jonathan Butler」(1987)などは、印象的な作品だった。アコースティック・ギターのプレイヤーとして、またボーカリストとして、アール・クルーや、ジョージ・ベンソンあたりの名前を挙げられるけれど、ギターもボーカルもオリジナリティ溢れるメジャー・アーティストだ。

南アフリカでは7才からステージ・キャリアがあり、いくつかのヒット作品を放つティーン・アイドルだった人で、メジャー・デビュー作からも、長いブランクもなく、ほぼコンスタントにアルバムをリリースしている。最近は、ゴスペルや、クリスチャン・ポップス、ホリデイ・アルバムといったボーカル作品が続いて、ボーカリストに比重を置いている活動のようだった。そろそろ、彼のコンテンポラリーな、ギター・プレイが聴きたいなあ、と期待していた。

この作品は、11曲中、6曲がインスト作品で、いずれも、コンテンポラリーな曲想で、これを待っていたリスナーは満足のいく秀作。ジョナサンのギターも、テクニックより、情緒豊で、円熟を感じる演奏が素晴らしい。

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