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2014年8月16日 (土)

Rob Mullins 「Soulful」(2014)

ロブ・マリンズ、70年代から活躍しているジャズ・ピアニスト。ストレートアヘッドなジャズから、クロスオーバー期はクルセーダースと共演したり、近年はデイブ・グルーシン、リッピングトンズ、マイケル・リントン (デビューアルバムに入っているボビー・コードウェルがボーカルの「Tell It Like It Is」のプロデュース)など抱負な共演経験のあるキャリアの持ち主。

この新作「Soulful」は、自身のアルバムとしては、28作目になるらしい。題名どおり、どの曲も、ソウルやR&Bのフレーバーで彩られたサウンドで、ジャズでも、少しヒップなスタイルのピアノやフェンダーのプレイが素晴らしい。ドラムスやベースは、リズム・マシーンを使った「ワン・マン・バンド」の作りだけれど、アコースティック・ピアノやエレキ・ピアノ、シンセの演奏がメランコリックで、アルバムを通してヒューマンで暖かいムードに溢れている。

タイトル曲M2「Soulful」は、ヒップなフレーズの女性ボーカル(Carla Cupertino)が加わったベスト・ソング。レイド・バックしたリズムに乗って、シンセとアコピが浮遊するソウルなムードがたまらない。M10「Happiness」は、タイトルが表すように、明るい曲想で、うきうきするようなフェンダーのフレーズが楽しい。

曲タイトルから思い起こす映像的なイメージはピッタリな、M3「Sexy」や、M9「Heart」は、いずれもピアノのメランコリックな演奏にググッとくる佳曲。M7「Slinky」は、サックス(Jimmy Roberts)のゲストが加わったブルージーな曲。ストレート・ジャズ寄りのピアノとサックスの掛け合いが聴きもの。

最近のチャート・インするようなメジャー・レーベルのウェル・プロデュースされたサウンドに比べると、地味な作品かもしれないけれど、パーソナルな手作り感がいいし、曲や演奏は一級品です。

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