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2014年9月 7日 (日)

Leslie Drayton 「Free and Easy」(2014)

レスリー・ドレイトンは、初期のアース、ウィンド&ファイアーにも参加していたこともあるトランペット奏者。EW&Fの作品では、デビュー作「Earth, Wind and Fire」(1971)、セカンド・アルバム「The Need of Love」(1972)に参加している。また、レスリーは、マーヴィン・ゲイの音楽監督をしたり、自身のオーケストラを率いたりと、長いキャリアを持つベテランで、リーダーとして10作品以上のアルバムをリリースしている。

この新作は、レスリーのトランペットもしくはフリューゲルがメローに響いて、「クロスオーバー・イレブンン」から聴こえて来そうなサウンドと形容したい。M3「Alone in the Dark」のトランペットなんて、「もうすぐ時計の針は12時を回ろうとしています・・・」なんてナレーションがぴったりなメロー・チューン。

フリューゲルホルンの音色は、そもそも、トランペットより柔らかな音質だけれど、M1「Remember When」や、M10「Hip Hop Fantasy」で奏でるレスリーのフリューゲルは包容力に満ちていて、ヒーリング効果間違いなし。全12曲、BGMのジャンルに入れられてしまうかもしれないほど、ソフト&メローだけれど、BGMなんて呼んで欲しくない。スムーズ・ジャズ・リスナーなら、こういう路線こそ「クワイエット・ストーム・ミュージック」と呼びたい。

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