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2014年11月 2日 (日)

Jazz Funk Soul 「Jazz Funk Soul」(2014)

最近のジェフ・ローバーの活動は精力的だ。「ジェフ・ローバー・フュージョン」名義での近年3作品、「Now Is The Time」(2010)、「Galaxy」(2012)、「Hacienda」(2013)へと、1作ごとにパワーアップするグルーヴは、目を(いや耳か)見張る。「Hacienda」の、緊張感がピークする「トンがり」具合は、あのユニット(ローバー、ジミー・ハスリップ、エリック・マリエンサル)の「完成形」を思わせた。

次にローバーが組んだのは、サックス奏者エヴァレット・ハープと、ギター奏者チャック・ローブで、まさにスーパー・ユニットと呼ぶにふさわしい組み合わせに驚愕。ユニット名も「Jazz Funk Soul」と、そのまんまで、ひねりが無いところがひねりのようでもある。パーマネントなユニットなのかは分からないけれど、今回限りのプロジェクトだとしても、ファンには歓喜の作品。展開する3人のインタープレイは、ジェフ・ローバー・フュージョンのフォーマットを踏襲しているけれど、緊張感は少し緩んで、リラックスしたグルーヴが伝わってくる。各人が自作曲で「主役」を張るトラックがバランス良くあるのは、豪華なスーパー・ユニットらしい構成。

M6「We Were There」は、エヴァレット・ハープの自作曲。この曲だけ、トランペット奏者ティル・ブレナーが参加している。イントロから入るブレナーのトランペットがリードするブラスセクションがスロー・ファンクなムードでかっこいいし、ハープの巧者たるインプロヴィゼーションも輝いている。M2「Swingette」は、チャック・ローブの曲で、ゆったりとした曲想とブルージーなギターはローブ節。盤石のメンバーとなった、ローブが属しているフォープレイを思わせる。ジェフ・ローバー作品M3「Adrenaline」は、ローバー十八番のスピード感のあるリズム展開と、エレガントな曲想が爽快なベスト・トラック。3者とリズム・セクション(ドラムスはゲイリー・ノバック)のインタープレイが、精密機械のように緻密。

相互に合作した作品もあって、チャーク・ローブとジェフ・ローバー合作のM8「Serious Business」、エバレット・シャープとジェフ・ローバーの合作M5「Telephone」、エヴァレット・ハープとチャック・ローブ合作のバラードM4「Silent Partner」、いずれも、3人の化学反応がほどよいブレンド。スムーズ・ジャズ・ファンにとって、これは「聴かなくてはいけない」作品。

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