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2014年11月 2日 (日)

Patrick Bradley 「Can You Hear Me」(2014)

ジェフ・ローバー、最近の「お仕事」、その3。ローバーがプロデュースした、キーボード奏者パトリック・ブラッドリーの新作。ブラッドリーのソロ作品としては、「Come Rain or Shine」(2007)、「Under The Sun」(2011)の2作品に続く作品で、前作の「Under the Sun」もジェフ・ローバーのプロデュースだった。今回の作品は、リック・ブラウン、デーヴ・コーズ、エリック・マリエンサル、ジミー・ハスリップなどが参加している。

アルバムのタイトル曲でもあり、シングルで先行リリースした、M4「Can You Hear Me」は、特に象徴的なベスト・ソング。ブラッドリーの亡き母に捧げた曲だそうで、ヒーリングムードの牧歌的なバラード。デーヴ・コーズのソプラノサックスと、ブラッドリーのピアノが美しい。映像的なイメージが広がるような、M6「Shoreline」も、リリカルなブラッドリーのピアノが印象的。ちょっとロックっぽい楽曲がこの人の特徴かな。M3「North of Evermore」は、オルガンやモーグ・シンセが使われていて、プログレ・ロックっぽい。

M5「Daylight」は、スティーリー・ダンのような曲想で、エレピとアコースティックやシンセの交差する展開がドラマチック。M2「Blue Skies」や、M7「Catalan」、M8「For Her」は、フュージョン・スタイルの曲だけれど、ローバーの得意とするスピード全開のそれではなくて、スムーズにゆったりとスウィングするフュージョンがいい。M10「Voyage」は、リック・ブラウンが参加したラテン・フュージョン。後半に出てくるボイスは、キューバのコンガ奏者故カルロス・ヴイダルという人で、ブラッドリーの義父だそう。

ローバーがプロデュースしたとはいえ、ジェフ・ローバー・フュージョンのようなフォーマットでなく、ブラッドリーのキャラクターを引き出すのに成功している好盤。

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