第57回グラミー賞ノミネート
第57回グラミー賞のノミネートが発表された。注目したいのが、「ベスト・コンテンポラリー・インストルメンタル」。このジャンル、近年はスムーズ・ジャズ系の作品が大勢を占めている。昨年のノミネートも、5作品が全てスムーズ・ジャズと呼んでいい作品で、結果、受賞に輝いたのは、ハーブ・アルパートの「Steppin’ Out」。さて、今回は、次の5作品がノミネートに選ばれた。(追記:受賞作★印)
「Wild Heart」ミンディ・エイベア
「Slam Dunk」ジェラルド・アルブライト
「Nathan East」ネイザン・イースト
「Jazz Funk Soul」ジェフ・ローバー、チャック・ローブ、エヴェレット・ハープ
★「Bass & Mandolin」クリス・シール&エドガー・メイヤー
5作品の内、4作品が、このブログをチェックして頂いているファンならご存知のスムーズ・ジャズ作品。どの作品もベスト級だけれど、いずれもメジャー・レーベルからの作品で、顔ぶれも常連のアーティスト、というところがグラミー賞の性格を表している。音楽性はもちろんだけれど、やっぱり、セールス的に売れていないとね。
ジェフ・ローバーは、前回の「Hacienda」に続いてのノミネート。ミンディ・エイベアは、デイブ・コーズと作った「Summer Horns」に続いてのノミネート。ジェラルド・アルブライトは、55回のノミネート作品「24/7」に続いて。今回のノミネート作品、いずれも素晴らしい作品であることは太鼓判。でも、受賞を予想するなら、ミンディ・エイベアかな。ロック的な弾け具合が、ユニークな傑作。
ちなみに、「Bass & Mandolin」は、マンドリン奏者クリス・シールが、クラッシック界のトップ・コントラバス奏者エドガー・メイヤーと組んだ意欲的なデュオ作品。この2人は、以前にも共演した作品を作っていて、今回はリユニオン。クリス・シールは、ブルーグラスではグラミー受賞者でもあり、そのジャンルではスターといってもいい人。シールの活動は、ブルーグラスやカントリーに留まらず、ジャズやクラッシックに及ぶスーパー・アーティスト。ライブ映像など見ると、彼のマンドリンのテクたるや、ぶっ飛びます。いつか、スムーズ・ジャズな作品を作って欲しいなあ。
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