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2016年1月の3件の記事

2016年1月24日 (日)

Buff Dillard 「Mr.Bonejazz」(2015)

アルバムタイトルの「ミスター・ボーンジャズ」、は自らそう名乗るトロンボーン奏者、ボフ・ディラード。

昔からジャズの世界では、トロンボーンは人気のある楽器。JJジョンソンや、カーティス・フラーなど、言わずと知れたジャイアンツも多い。コンテンポラリーやスムーズジャズでも、ジェフ・ブラッドショー、トロンボーン・ショーティー、スティーヴ・バクスター、など個性的なメジャー・アーティストがいる。

この人、ボフ・ディラードは、メジャーではないけれど、注目したいトロンボーン奏者だ。ノースカロライナのシャーロットを中心に活躍している人で、ピーセズ・オブ・ア・ドリームとも共演経験がある。

この新作は、ディープなソウルやファンクの趣もあって、打ち込みにあらず、リアルなグルーヴが伝わるバンド・アンサンブルが魅力的な秀作。M2「Step」は、ちょっと懐古的なディスコ・チューン。トロンボーンとサックスが交互にフロントに出てくるアレンジが、古くて新しい、かっこよさがあると感じるのだが、どうだろうか。M4「You’re Beatuiful」は、ちょっとラテン風で、無国籍なムードもある曲。バイオリン奏者を採用して、トロンボーンとコーラスも加わる掛け合いがユニーク。

M5「After Midnight」はジャズ・バラード曲で、ソリッドなバンド・アンサンブルが、上質感があって、心地いい。M10「Queen City Vibe」は、ベスト・トラックだろう。ミディアム・テンポのファンク・チューン。夜を思わせるアーバンなムードに、メランコリックなトロンボーンのスライド・フレージングが聴きどころ。

 

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2016年1月17日 (日)

スムーズなシングル盤 ㉗

いずれも、リリース真近の新作アルバムから先行カットの強力シングル3枚。
ダニー・キューズの新曲「Reanimation」は、彼らしいパワフルなファンキー・チューン。ニルスのカッティング・ギターをバックに、ヒップでガンガン来るビート。血管切れるぐらいのパワー全開のサックスが爽快。新作アルバムは、「Eruption」のタイトルで、もうすぐリリースの予定。前作「Sexy.Funk::Velvet.Jazz」を超える仕上がりに期待できそう。

ジャレスの新作「Sounds Good to Me」は、メロディもビートも爽快な曲。ルックスも音も、ちょっと「ワル」っぽいところが、この人のキャラかなと。いやいや、この新曲は、サックスもサウンドも健康的で、視界の広がるアウトドアにぴったりの佳曲。ちょっと官能的だった前作「Sexy Saxy, Vol.1」に続く新作は、「爽やか」路線のジャレスかな。いずれにしても、その新作も期待したい。

ザ・JTプロジェクトの新作「Overdrive」は、メジャーレーベルのトリピン・リズム・レコードからの第1作。クールでメローなスムーズジャズ・チューン。なんだか、そのうちビッグになりそうな二人組。ルックスもいいけれど、演奏ビデオを見ると、ジャズの力量も素晴らしい。前作「Under The Covers」に続く新作「Moments of Change」は、3月リリース予定。これも注目。

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2016年1月 3日 (日)

Carl Stanley 「Dreamers」(2015)

UKのサックス奏者カール・スタンレーの新作。EPと名付けられていて、8曲30分ばかりのミニ・アルバム。とは言っても、佳作な演奏作品が並んでいる秀作。

前作「A Beautiful Thing」もそうだったように、スウィートソウルなムードの音作りと、彼のナチュラル・ブロウが終始クールでかっこいい。3曲のカバー曲はいずれも80年後半のスウィートソウル系のセレクションで、このあたりに彼のテイストが現れていて、興味深い。

M4「Cherish」は、クール&ザ・ギャング(1985)。M6「Sweet Freedom」は、マイケル・マクドナルド(1986)。M8「No Rhyme No Reason」は、ジョージ・デュークの「Snapshot」(1993)に入っている名曲。白眉は「No Rhyme No Reason」で、スタンレーのバラードプレイと、客演のブライアン・シンプソンのピアノ、両者のアコースティックな音のフレージングがクールな演奏。

オリジナル曲のM2「Precious Memories」や、M5「Indigo Sky」は、ミッドテンポのリズムに、歌い上げるようなスタンレーのサックスが心地いい。M1「Dreamers」と、M7「Romance」は、両曲とも1分ばかりとはいえ、美メロの小品。次のフル・アルバムへの「予告編」なのか、期待が膨らみ、ちょっと消化不良。フル・バージョンで聴かせて欲しい。

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