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2016年9月の3件の記事

2016年9月19日 (月)

U-Nam 「Surface Level」(2016)

ユー・ナムの「C'est Le Funk」(2014)に続く新作は、いつものベンソン節ギターに磨きがかかった、エンジン全開の秀作。お決まりの路線、80年代のポスト・ディスコ時代をオマージュしたサウンドはさらにパワー・アップ。

ユー・ナムの作品ではおなじみの、シャノン・ケネディ(サックス、フルート)や、ティム・オーエンス(ボーカル)等が参加しているが、客演のパフォーマンスは控え気味だし、ボーカルがメインの曲も無いのは、むしろ意外な仕上がり。全曲でギターが主役で、カラフルな音色のギター・リフが縦横無尽に疾走して、今まで以上に意欲的なプレイに感激。

M1「Going for Miles」や、M5「Plus de Funk!」、M7「Surface Level」はハイライト・チューン。トレード・マークのベンソン風フレージングがたっぷり聴ける。いずれも、さりげないストリングスや、ホーン・セクションやベースにドラムスの、パワフルなビートは強力。

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2016年9月11日 (日)

Tortured Soul 「Hot for Your Love Tonight」(2015)

トーチャード・ソウルは、ジョン・クリスチャン・ユーリック(ボーカル、ドラマー)、イーサン・ホワイト(キーボード)、ジョーダン・スカネラ(ベース)の3人によるバンドで、これは久しぶりの新作。

2001年に、ユーリックが中心に活動を開始したバンドで、オリジナルメンバーのベース奏者は、Jason JKriv Kriveloffだったが、2010年に脱退して、スカネラに代わった。その音楽スタイルは、80年代のディスコを下敷きに、打ち込みやオーケストレーション無しに、3人の演奏のみでグルーヴするところが魅力。特に、ユーリックのドラムを叩きながらの、ブルーアイド・ソウルな歌声が魅力だし、ブラック・スーツで統一したトリオのルックスもクール。

ダンス・ミュージックとはいえ、ファンク・ジャズやハウス系アシッド・ジャズのテイストもあって、ダンス・ビートだけの軟派な印象に惑わされなきよう。この小編成トリオが繰り出す演奏のキレの良さこそ、硬派なファンク・スピリットが魅力なバンド。コアなスムーズ・ジャズ・ファンにこそ聴き逃して欲しくない。

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2016年9月 4日 (日)

Paul Jackson, Jr. 「Stories from Stompin' Willie」(2016)

セッション・ギタリストとして、数々のビック・アーティストと共演している、ポール・ジャクソン・ジュニア。ソロ・アルバムは、1988年のデビュー作品「I Came To Play」を含めて7枚をリリースしている。この新作は、前作「Lay It Back」(2009)から、7年を空けての、久しぶりの作品。全編にフュージョンのバイブレーションが炸裂する傑作。彼のギターはもちろん、リズム陣や客演プレイヤーの演奏が、縦横無尽に交錯して生み出す緊張感は、まるでフュージョン・バトル。

M3「B.F.A.M.(Brothers From Another Mother)」は、アルバム中のハイライト曲。ポップなメロディーは、ブライアン・カルバートソンとの共作。ビルボードのSmooth Jazz Songsチャートでも上位にランクインして、ただ今ヒット中。ポールのオクターブ奏法と、マイケル・リントンのファンキーなサックスは思い切りクール。M1「SaSsAY」も、コーラスを交えたヒット性のポップ・チューン。わくわくするようなポールのギター・フレージングは、やっぱり最高。

 

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