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2017年3月20日 (月)

Herman Jackson 「The Cool Side」(2016)

少し時間が経ってしまったけれど、第59回グラミー賞の「コンテンポラリー・インストゥルメンタル」部門は、スナーキー・パピーの作品だった。予想していたとは言え、スムーズジャズ・ファンとしては、チャック・ローブが入選できないのは残念。スナーキー・パピーの芸術的な音楽性に反論はないけれど、スムーズジャズには依然としてスポットが当たらないのだろうか。スムーズジャズに批判的な評価があったとしても、ファンとして、筆者はそんなスムーズジャズが好きなのだから仕方が無い。理屈じゃないからね。今回も、そんなグルーヴィーでイチオシな作品を紹介。

ハーマン・ジャクソンは、キーボード奏者であり、プロデュースやアレンジもこなすアーティスト。スティーヴィー・ワンダー、アレサ・フランクリン、ベイビーフェイス、ロッド・ステュワート、ジョー・コッカー、といった多くのメジャーなポップス・アーティストから、ノーマン・ブラウン、ボニー・ジェイムス、ピーター・ホワイト、ユージ・グルーヴなど多数のスムーズ・ジャズ・アーティストまで、広範囲な共演経験を持つベテランの売れっ子サイドマンである。

今作は、初めてのソロ作品。全曲、彼のピアノ演奏を中心にしたメロウなサウンド。「クワイエット・ストーム」系といっていい、都会的で艶っぽいムードのスムーズ・ジャズ。M4「Celia」は、コロコロと流れるような彼のピアノ・フレーズが堪能できるトラック。M2「The Cool Side」は、ギター奏者ノーマン・ブラウンが参加した演奏。軽快で清涼感を浴びるようなグルーヴが心地いい。

M6「Rise up」は、サックス奏者エヴァレット・シャープが参加した、スピードのあるビートに乗ったサックスとピアノの交流が聴きもの。M9「Always There」は、ジョニー・ブリットがトランペットとボーカルで参加した、艶っぽいムードのバラード曲。M1「Downtown」は、キャッチーなハイライト・トラック。

彼のピアノ・プレイに、ジョー・サンプルや、ジョージ・デュークが見え隠れして嬉しくなってしまう。

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