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2017年12月の6件の記事

2017年12月31日 (日)

2017年のスムーズジャズ・ソング15+2曲

今年のスムーズジャズから、オススメの15と、外せなかった2曲。

① 「Fast Lane」
ピーセス・オヴ・ア・ドリームの「Just Funkin' Around」から、スピード感が抜群の曲で、疾走するサックスが聴きもの。このサックス奏者はトニー・ワトソン・ジュニアという人で、ピーセス・オヴ・ア・ドリームの近年作品を固める準メンバー的な人。

② 「Let's Take It Back」
ナジーの「Poetry In Motion」から、1曲だけのインコグニートとのコラボ曲。今度は、ブルーイのプロデュースでフル・アルバムを作って欲しいなあ。

③ 「Cruising Kunio Hway」
パトリック・ヤンダールの「A Journey Home」から。視界が広がるメロディーと、繊細なテレキャスターの音色が心地いい。

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2017年12月25日 (月)

Euge Groove 「Groove On」(2017)

ユージ・グルーヴの新作を聴かずに、今年のベストを選んだのはちょっと不覚であった。この作品は、「超」が付くほどのベスト級だったのだから。

艶やかで、時に情熱的なサックスは、さらに磨きのかかった音色。アルバムのほとんどがスローやミディアム・テンポの曲で、そのリラックスしたグルーヴの包容力には参ってしまう。

キャッチーなメロディの連続は、ハートに暖かく響いてくる。全11曲、すべて聞き逃せない完成度の作品だ。

ゲストプレイヤーは、ピーター・ホワイトや、ボーカルのリンゼイ・ウェブスターが参加しているが、全ての曲で、ほぼ同じリズム・セクションで演奏されていて、統一感のある音質とグルーヴでまとまっている。

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2017年12月24日 (日)

2017年のベスト3+1

今年聴いた作品の中から、例によって「独断的」に選んだベスト3と次点の作品。

 

① 「Around the Horn」 Rick Braun

リック・ブラウンの作品は、アーバンなアレンジと、流麗なブラウンのペット・サウンドが、全曲に渡ってメロウに響き渡る傑作。前作「Can You Feel It」(2014)は、ビート全開のファンキーな作品だったけれど、今作はちょっとレイドバック気味のソウルフルでカッコいいブラウンが堪能できる。

サウンドの要は、ほぼ半数の曲に参加している、ジョン・ストッダート。彼が、曲の共作、キーボード演奏、ボーカル、プロデュースを担当したコラボが大正解。ストッダートは、ゴスペル系R&Bシンガーで、自身のソロ作品や、カーク・ウェイラムとの共演で注目される人。ストッダートの、ネオ・ソウル・フレーバーと、ブラウンのクールなペット・サウンドが、ブレンドされた極上のミュージック。タイトル曲は、ゲストのティル・ブレナーとインタープレイが鳥肌もののベスト・トラック。名作級のベスト作品。

 

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2017年12月10日 (日)

第60回グラミー賞ノミネート作品

第60回グラミー賞のノミネート作品が発表された。「ベスト・コンテンポラリー・インストゥルメンタル・アルバム」の候補作品は、この5作品。近年、この部門は、コンテンポラリー・ミュージックの多様な演奏作品から選ばれているが、異なるジャンルのハイライト的なセレクションで、それを同じ土俵で評価するのもどうなのかなあ。そして、とても残念なことに、スムーズジャズは「無視」されているがごとく、良作が選ばれることも無くて、ファンとしては腹が立つところ。だが、まあ、認めないなら、勝手にしろや、という感じですなあ。

追記:受賞作は『Prototype』Jeff Lorber Fusion 下記★印

 

① 「What If」 The Jerry Douglas Band

ジェリー・ダグラスは、ブルーグラスやカントリーで用いられる通称ドブロと呼ばれるスライド・ギターの名手。14度のグラミー受賞歴を誇り、カントリーに限らずジャンルを越えてアメリカン・ミュージックに影響を与える大物アーティスト。

自己名義のバンドのこの作品は、ブルーグラスを下敷きに、ジャズやロックをブレンドして、独自の音楽世界を発揮した意欲作。「Cavebop」は、典型的なブルーグラスと、ジャズが融合したような、クロスオーバーな演奏だし、タイトル曲「What If」の、繊細なフレージングのスライド・ギターの演奏は、ドラマチックで素晴らしい。

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2017年12月 9日 (土)

Pieces of a Dream 「Just Funkin' Around」(2017)

この数ヶ月、ヘビー・ローテーションになって、飽きもせず聴いているのが、このピーセス・オブ・ア・ドリームの新作。タイトル通り、ファンクのバイブレーションが堪能できる傑作。ライブ録音的な演奏で、リアル感溢れるビートにガツンと来ること間違いなし。

バンド結成以来のメンバー、ジェームス・ロイド(キーボード)とカーティス・ハーモン(ドラムス)に加えて、サックスのトニー・ワトソン・ジュニア、ベースがデビッド・ダイソン、ギターのランディ・ボーリング、この5人のアンサンブルによる演奏。クワイエット・ストーム的でメロウなスタイルが、このユニットの看板ではあるけれど、それが「静的」としたら、この新作は、骨太なグルーヴが発揮された、「動的」な代表作になりそうな秀作。

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2017年12月 2日 (土)

Najee 「Poetry In Motion」(2017)

ボニー・ジェイムズの新作に、このナジーの新作と、ユージ・グルーヴも最近出たばかり、来年にはブライアン・カルバートソンも出るようだし、いずれも聴き逃せるはずも無い、スムーズジャズ界のスーパースターの新作ラッシュで、何とも嬉しい。

特に、このナジーの新作は、R&Bグルーヴがクールで都会的な、ベスト級の作品。プロデューサーは、バリー・イーストモンド。

2人のタッグは初めてなのかな。艶やかなナジーのサックスと、アダルトなサウンドを、バリー・イーストモンドが引き出して、傑作の仕上がり。

イーストモンドは、キーボード奏者で、R&B系の有名プロデューサー。アニタ・ベイカー、アレサ・フランクリン、ビリー・オーシャンなどの作品を手掛けている。スムーズ・ジャズ系のアーティスト、ポール・テイラーや、エヴァレット・シャープなど共演も多い。最近作では、マイケル・リントンの、「Soul Appeal」(2014)、「Second Nature」(2016)が彼の仕事で、両作品ともガツンと骨のあるリズム&ブルースの傑作だった。比較するなら、このナジーの新作は、クワイエット・ストーム路線の、コンテンポラリーな傑作だろう。

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