Chris Godber 「Momentum」(2018)
サックス奏者クリス・ゴッドバーの前作「Starting Over」(2015)は、サックスの音色もサウンドもフレッシュな佳作で、個人的には高感度の高い作品だった。この新作は、洗練されたサウンドに磨きがかかり、成長著しいところを感じさせてくれる秀作だ。
前作と同様に、同じバンドで演奏するキャレブ・ミドルトン(key)や、ロウェル・ハーパー(g)らとの演奏も、生き生きとしたアンサンブルで、グッド・バイブレーションを聴かせてくれる。今作のプロデュースは、レイモンド・ダリウス・ジャクソンという人で、ゴッドバーの演奏バンドでもキーボード奏者を務めているようだ。ダリウス・ジャクソンや、キャレブ・ミドルトンらとの共作を含めた全11曲は、なかなかいい曲ばかり。ボーカル曲など無いけれど、いずれもオーソドックスなスタイルのインスト演奏は安心できる内容だ。
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