Cal Harris Jr. 「Soulful」(2019)
父親はモータウン・レコードのレコーディング・エンジニアのカルヴィン・L・ハリスという人で、マーヴィン・ゲイ、コモドアーズ、ダイアナ・ロス、ナタリー・コール、ライオネル・リッチーなど名だたるアーティストの録音やミキシングを担当して功績を残した。昨年に他界したというその父親に、この新作を捧げている。その父親の影響で、ハリス・ジュニアは幼少の頃から音楽世界を体感していたのだろう。
この新作は、前作『Shelter Island』(2013)に続く3作目の自己プロデュースによるフル・アルバム。前作以降に発表されていたシングルの5曲とその内1曲のリミックス・バージョンを含み、初出の5曲の新曲を加えた全11曲の内容。共演者との共作も含む全曲がオリジナル楽曲だ。