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2019年9月23日 (月)

Rick Braun 「Crossroads」(2019)

リック・ブラウンの新作は、前作「Around The Horn」(17年)や「Can You Feel It」(14年)が放っていたオン・ビートな熱量は控えめ。スロウな楽曲を中心にブラウンのシルキーな音色を堪能出来る上質なサウンドの秀作だ。

全10曲(2曲はカバー曲)、フィリップ・セスとの共演が3曲、クリス・デイヴィスとの共演が2曲、ピーター・ホワイトとの共演が1曲と、いずれも過去作品でも共演している3人とのコラボレーションが聴きどころになっている。

セスと共作した「Crossroads」はポップなアレンジを施したキャッチーな曲。終盤のセスとブラウンのリラックスした掛け合いに引き込まれる。「Bahia」もセスとの共作でボッサ・ムードが心地いい佳曲。メランコリーなアレンジが印象的だ。

クリス・デイヴィスは、キーボード奏者であり、多くのスムーズ・ジャズ・アーティストのプロデューサーを務めている。ジェラルド・アルブライトマリオン・メドウズナジー、フィル・ペリーなどの作品に関わっている。「Brazz Street」はそのデイヴィスとの共作品。クワイエット・ストームなムードのバラードで、ブラウンのフレージングもひときわに艶を感じる演奏だ。

ギター奏者ピーター・ホワイトとの共作は「Me And You」。爽やかな曲調がホワイトとの共演らしい。視界が広がるようなブラウンのフレージングが爽快。

ブラウンのオリジナル曲「Around The Corner」は控えめなビート感がアルバムのコンセプトを崩さない配慮なのか、それでもメロディーは秀逸なハイライトな曲。バラード曲「The Moment I Saw You」とポップな「Come With Me」もブラウンのオリジナル曲。いずれもブラウンのメロディー・メーカーとしての技量を発揮した心憎い佳曲。

カバー曲は2曲。「Versace On the Floor」はご存知ブルーノ・マーズのヒット曲。スティービー・ワンダーの「I Wish」はパワフルなジャズ演奏。オールドタイムなスウィング調で吹きまくるブラウンのミュート奏法が素晴らしい。

ジャケットのブラウン、格好いいですなあ。

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