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2020年2月22日 (土)

Eddie Bullen 「Kaleidoscope」(2020)

エディ・バレンは、カリブ海グレナダ出身で、カナダ・トロントを拠点に活躍するピアニストです。ソロ作品は、初作『Nocturnal Affair』(1996)から5作品を発表。プロデューサー/作編曲家でもあり、自身のレーベル「サンダー・ドーム・サウンズ」も運営しています。

この新作は、前作『Spice Island』からおよそ5年ぶり、6作品目となるソロ・アルバム。10曲のオリジナル楽曲を収録しています。

バレンのアコースティック/エレキ・ピアノは、硬質でクリアな音像が特徴。常連のバンド・メンバーがリズム・セクションを固めて、躍動感のあるグルーヴを引き立てています。実息のクインシー・バレン(キーボード/ギター)が、ほぼ全曲でギタリストとして参加しています。

バレンはCDのライナーノーツで、「この作品は70年代、80年代、90年代の新しいジャズ・サウンドに影響を受けている。インスト曲がダンス、ポップ、R&Bのチャートをにぎわした時代だった。」と述べています。その時代へのオマージュのように、輪郭が際立つメロディやフレーズが随所に現れます。バレンのルーツを反映して、トロピカルなムードも漂います。

冒頭の曲<Sunset Marquee>から、舞踏するようなピアノに引き込まれます。
<Esplanado>は、明るく躍動する主旋律が印象的な曲。ジョー・サンプルを思い起こすところも。
<de After Dark>は、エレキ・ピアノの曲。ギター演奏はジェレミー・ヘクターという人が客演していますが、同郷グレナダ出身の若きミュージシャンのようです。

<Kaleidoscope>は、流麗なピアノが爽快な景色を見ているよう。メロウなグルーヴが際立つ曲です。
<Funkalishous>は、スキャット・コーラスを交えたアレンジが効果的で、ソフトなファンク・ムードが印象に残ります。

カリブ海諸島を出身とするミュージシャンは多く、スパイロ・ジャイラのメンバーでもあったデイブ・サミュエルズ(ビブラフォン)やアンディ・ナレル(スティールパン)がすぐに思い浮かびます。スムーズジャズでは、エラン・トロットマン(サックス)がバルバドス出身で代表格でしょう。エディ・バレンも、注目したいアーティストです。

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