The Smooth Jazz Alley 「Let's Ride」(2020)
ザ・スムーズ・ジャズ・アレイは、サンフランシスコを拠点に活動する2人組のユニットです。
キーボード奏者マルコ・モントーヤ(Marco Montoya)とギター奏者スタン・エヴァンス(Stan Evans)が、2016年に第1作『Been A Long Time Comin』をリリース。その後エヴァンスと入れ替わりに、ドラム奏者ケヴィン・ルイス(Kevin Lewis)が参加しました。第2作となる本作は、モントーヤとルイスによる新生ユニットの新作です。
ゲストは、キエリ・ミヌッチ(ギター)、ジョエル・デル・ロザリオ(ギター)、アンディ・スニッツアー(サックス)、レブロン(サックス)、エリック・マリエンサル(サックス)、トニー・ゲレロ(トランペット)、ロバート・バレー(ベース)、マット・ゴーディナ(プロデュース/ギター)など、スムーズジャズ・ファンには馴染みの深い代表的なアーティストが多数参加しています。
第1作のメンバーであったスタン・エヴァンス(ギター)も半数の曲で、共作と演奏に参加しています。
オリジナルで占められた全10曲は、どれもグルーヴィーな楽曲とシャープなアンサンブルが際立っています。各ゲストの聴かせどころも多彩で、魅力が豊富な秀作です。
「EBF」と「Let’s Ride」は、エネルギッシュなピアノ(モントーヤ)に引きつけられる曲。
「Tidal」は、ギター(ミヌッチ)とサックス(スニッツアー)が清涼感のあるフレーズを好演。
「Bay Breeze」は、ギター(エヴァンス)とサックス(トニー・ピーブルス)が“西海岸的”な爽快感を聴かせます。
「New Hope」は、メロウなバラードで、リリカルなピアノ(モントーヤ)とトランペット(トニー・ゲレロ)のインタープレイが素晴らしい。
「Living in NYC」は、明るく都会的な曲想を、ピアノとギターが浮遊する心地いい曲。
モントーヤとルイスの二人によるユニットの作品ですが、スムーズジャズを代表する総力が盛り立てる上質な作品です。
流動的な編成は、新世代ジャズで流行している“コレクティヴ”スタイルのようです。いわば、コレクティヴ・スムーズジャズです。
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コメント
初めて聴きました。
グルーヴィーでいいですね!
久々に即入手してしまったバンドになりました。
Let’s Rideのピアノが気持ち良くて気に入りました。
終わりの方のピアノ、サルサ?みたいな感じで終わるのも新鮮で良かったです。
投稿: sugi | 2020年4月25日 (土) 22時31分
いつもながらに選曲(選アルバム?)?の良さに感動!
グルーブの良さが際立つアルバムですね。
ここ数年間ず~っとブログ拝見してます。きっかけで買ったアルバムも20枚近くになりました。これからもグルーブよろしくお願いします。小生は歳が60近くになりましたがずっとjazz fusionにつかりっぱなしです。
投稿: yama_chan | 2020年4月26日 (日) 02時57分
お二人からのコメントありがとうございます!
ユニット名に名乗るだけあって、まさにsmooth jazzの「直球」という感じですね。
投稿: UG | 2020年4月26日 (日) 10時18分