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2020年9月27日 (日)

Dee Lucas 「The Time Is Now」(2020)

サックス奏者ディー・ルーカスは、デビュー作『Remembrance』(2004)をスタートに『Going Left』(2018)まで、8枚のソロ・アルバムを発表しています(うち1枚はコンピレーション)。ソプラノ・サックスに徹して、メロウなスムーズジャズからブレないスタイルをキープしています。

9作目となるこの新作は曲ごとに、ダリル・ウィリアムズ、ジョージ・フリーマン、アダム・ホーリー、ジノ・ロザリオ、デヴィッド・P・スティーヴンス、ルー・レイン・ジュニア、らにプロデュースを任せた7曲からなるアルバム。いずれも、スムーズジャズ/コンテンポラリージャズの気鋭ミュージシャンで、ルーカスの過去作品でも共演したことのある人たちです。異なるプロデューサーとのコラボでも、サウンドの統一感は失われず、ルーカスの流麗なサックスの存在感が光ります。

「The Time Is Now」と「Full Tilt」は、ギター奏者アダム・ホーリーがプロデュースしたルーカスとの共作曲。「Full Tilt」では、ゲストにギター奏者ブレーク・アーロンが参加しています。いずれも、シャープなギター・リフをバックに、ルーカスのサックスが美しい佳曲です。

「Feeling You」は、ベース奏者ダリル・ウィリアムズのプロデュース曲。ウィリアムズが、ベース、ドラムス、キーボードをマルチ演奏しています。ウィリアムズのメロディアスなベースと、ルーカスとの洗練されたフレージングが交差するR&Bテイストのハイライト曲。

ダンサブルな「All In」は、キーボード奏者ジョージ・フリーマンと。メロウなバラード「Tried and True」は、ギター奏者デヴィッド・P・スティーヴンスと。メランコリーな「To Be Continued」は、キーボード奏者ジノ・ロザリオと。それぞれのプロデューサーがマルチ演奏もこなして、楽曲もルーカスと共作した多彩な曲が並んでいます。

「Love Saw It」はカヴァー演奏で、オリジナルはベビー・フェイスがキャリン・ホワイトとデュエットした曲(1988)。プロデュースとマルチ演奏は、ルー・レイン・ジュニアで、ゲストの女性ボーカルはディー・コールという人です。

スムーズジャズのソプラノ・サックス奏者といえば、ジョージ・ハワード(1956-1998)を思い出します。ハワードの継承者として、ディー・ルーカスは期待したいアーティストです。

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