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2020年12月の3件の記事

2020年12月26日 (土)

2020年のベスト3+1

今年紹介した作品の中から、個人的なベスト作品です。

1. Nils 『Caught In The Groove
2. Blake Aaron 『Color And Passion
3. BoneyJames 『Solid
+1. Four80East 『Straight Round

ニルスのぶれないスタイルが頂点を極めたこの作品、「これぞスムーズジャズ」と聴くたびにうなずく曲ばかり。テクニックをひけらかせず、自然体で駆け抜けるグルーヴが充満した演奏が爽快です。

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2020年12月17日 (木)

第63回グラミー賞「ベスト・コンテンポラリー・インストゥルメンタル・アルバム」ノミネート作品(2020)

第63回グラミー賞の「ベスト・コンテンポラリー・インストゥルメンタル・アルバム」部門賞は、下記の5作品が候補に選ばれました。受賞作は、2021年1月31日(米国)に発表されます。(※ 記事末尾に結果を追記)

この部門の最近の傾向は、先進的ジャズやルーツ・ミュージックなどジャンルを超越した作品が選ばれています。今回もスムーズジャズのアーティストが選ばれないのは残念です。

1. Christian Scott Atunde Adjuah 『Axiom』

新世代ジャズの革新的トランペット奏者クリスチャン・スコット・アトゥンデ・アジュアーが、ニューヨークのブルーノートで行ったライブの録音作品です。スコットはこの作品で、3年連続のノミネートになります。

スコットは自身の音楽を、”ストレッチ・ミュージック”と提唱しています。ジャズをルーツに、多様な音楽へ”拡張”させるというコンセプトです。この作品は、そのストレッチ・ミュージックが躍動するライブ演奏を記録しています。

炸裂するバンドのエネルギーは戦闘的、スコットのソロ演奏は慟哭的で、ハートをゆさぶられます。一方で「Songs She Never Heard」は美形のアンサンブルを展開したりと、意表をつく音像の連続です。「Sunrise in Beijing」や「Hunteress」では、バンドのメンバー、フルート奏者エレーナ・ピンダーフューズ(Elena Pinderhughes)の素晴らしいフレージングが衝撃的です。

「Guinevere」のスコットのアドリブ演奏は、同時に「ベスト・インプロバイズド・ジャズ・ソロ」部門の候補に選ばれています。

 

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2020年12月 9日 (水)

Brian Bromberg 「Celebrate Me Home: The Holiday Sessions」(2020)

ベース奏者ブライアン・ブロンバーグの新作は、30年超えのキャリアで初めてとなる素晴らしいクリスマス・アルバムです。

ライナーノーツによれば、今年パンデミックの期間に”ソーシャル・ディスタンス”をまもり作られたとのこと。各ミュージシャンが離れたスタジオにいながら同時録音やダビングを駆使して完成したそうです。

そんな背景であっても、演奏は飛び切りに活き活きとしたグルーヴに満ちています。なんといっても、ホリデイ音楽らしいキラキラと夢のようなハッピー・ムードにあふれていて、パンデミックに苦悩する世界の不安を和らげる楽しさです。

参加ミュージシャンは、エバレット・ハープ(サックス)、エラン・トロットマン(サックス)、ナジー(フルート)、クリス・ウォーカー(ボーカル)、メイザ・リーク(ボーカル)らのフィーチャー・ゲスト陣に、リズム・セクションにはトム・ジンク(ピアノ)、トニー・ムーア(ドラム)、レイ・フラー(ギター)らが固めています。アンドリュー・ニュー(サックス)が務めた、ビッグ・バンド・スタイルのホーン・セクションのアレンジ/演奏が、ゴージャスに光っています。

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