Jim Kimo West 「More Guitar Stories」(2020)
スラックキー・ギター奏者ジム・キモ・ウエストの新作は、第63回グラミー賞「ニュー・エイジ」部門ベスト・アルバム賞にノミネートされた秀作です。前作『Moku Maluhia: Peaceful Island』(2018)に続いて、2年連続のノミネートになりました。(※ 末尾に追記)
スラックキー・ギターとは、ハワイで伝統的に使われる、多様なオープン・チューニングの調律で演奏するギター奏法です。
ウエストは80年代から、パロディ音楽の人気アーティスト、アル・ヤンコビックのバンド・メンバーとして活動していますが、ツアーでハワイを訪れたのを機会に、スラックキー・ギターに魅せられたそうです。以来、スラックキー・ギターの演奏家としておよそ10作のソロ・アルバムをリリースしています。
この新作は自作オリジナルの全10曲から成り、スラックキー・ギター演奏を中心に、多様なギターと弦楽器(12弦、エレキ、シンセ、マンドリン、ペダル・スティールなど)を自ら演奏して、アンサンブルではベースやパーカッション、ヴァイオリン、チェロなどのプレイヤーを迎えています。