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2021年1月 3日 (日)

Jazz In Pink featuring Gail Jhonson 「Joy !」(2020)

新年明けましておめでとうございます。今年も、グッとくるスムーズジャズの作品を紹介していきます。

フィラデルフィア出身のキーボード奏者ゲイル・ジョンソンが率いる<ジャズ・イン・ピンク>は、全員女性ミュージシャンからなるスムーズジャズ・バンドです。デビュー・アルバム『1st Collection』(2014)には、アルティア・ルネ(フルート)マリエア・アントワネット(ハープ)カレン・ブリッグス(バイオリン)らが参加していますが、チーム編成は流動的で、ライブでは、キム・スコット(フルート)シンディ・ブラッドリー(トランペット)なども共演しています。

この新作は、そのバンド名<ジャズ・イン・ピンク>を掲げていますが、ゲイル・ジョンソンのソロ作品というべき内容になっています。サポート陣として、キム・ウォーターズ(サックス)ポール・ジャクソン・ジュニア(ギター)マリオン・メドウズ(サックス)ネイト・ハラシム(シンセサイザー/ギター)キム・スコット(フルート)などトップ級アーティストを迎えています。

ジョンソンの才能が発揮された素晴らしい作品です。ジョンソンのピアノは、粒立ちのいい音色とジャジーなフレージングが魅力です。全インスト10曲はジョンソンのオリジナルで、フィリー・テイストのR&Bやジャズ/フュージョンを骨組みにしたスマートな曲が並んでいます。

「Joy Joy!」(ゲストはサックス奏者キム・ウォーターズ)や「Positivity」(ゲストはフルート奏者キム・スコット)は、キャッチーなリフを繰り返す楽曲で、すべり込む管楽器とピアノの洗練されたパッセージに引きこまれます。

「Roll Out」はファンキーなフュージョン・スタイルの曲で、<ジャズ・イン・ピンク>のメンバー、ロビン・ブラムレット(ベース)ダニエル・トンプソン(ドラムス)が参加したアルバム中唯一の<ジャズ・イン・ピンク>によるアンサンブルです。

「Into The Nite」は、ジョンソンのワンマン演奏ですが、メロウに綴られるピアノが印象的な曲。シングル・トーンを際立たせたスタイルが味わい深い演奏です。「Keystorke」はフィリー・ソウルなムードのハイライト曲。ゆったりとしたピアノは、チャーミングでユーモアも感じられるところがこの人の個性でしょう。「Come for Me」も、その個性が発揮されたスロウ・バラードです。

次回の作品は、<ジャズ・イン・ピンク>のメンバーによるアンサンブル演奏を聴きたいものです。

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コメント

キムウォーターズ&マリオンメドウズ他ゲストはおなじみの面々でしたが、こういうバンドもあるんですね。
聴いてみるとピアノの透明感が印象に残りました。
Roll Outのアンサンブルいいですね。私も聴いてみたくなりました。

投稿: sugi | 2021年1月 3日 (日) 21時42分

コメントありがとうございます。
ゲイル・ジョンソンは、多くのメジャー・アーティストのレコーディングにも参加したり、ソロ・アルバムも何枚か出しています。これからも注目したいアーティストですね。

投稿: UGASAI | 2021年1月 4日 (月) 13時35分

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