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2021年2月16日 (火)

Vibes Alive 「Vibrasonic」(2020)

<ヴァイブス・アライヴ>は、ヴィブラフォン奏者ダーク・リクターとギター奏者ランダル・クリスマンによるコンテンポラリージャズ・ユニットです。

クリスマンは、カリフォルニアで活躍する作曲家/ギタリストで、主にTVやコマーシャル、映像作品に関わっているようです。リクターもカリフォルニア州パサデナ出身のヴィヴラフォン奏者で、主に地元での演奏活動と、映像作品の音楽制作でクリスマンと共演する間柄のようです。

その2人が組んだユニットは過去に、『Vibes Alive』(1997)『After Hours』(2008)と2枚のアルバムをリリースしていて、この新作が3枚目となります。収められた全10曲は、2人の共作によるオリジナル楽曲です。

リズム・セクションは、ジミー・ジョンソン(ベース)、ルイス・コンテ(パーカッション)、ヴィニー・カウリタ(ドラムス)が固めています。3人は名うてのセッション・マンとして、ジャズやポップス、ロックに至る数多くのスター・ミュージシャンと共演しています。その3人が繰り出すタイトなリズムが全曲を貫いているところも聴きどころです。

加えて、ジェフ・ローバー(キーボード)がほぼ全曲の演奏に加わっています。曲ごとに、看板のフェンダーやシンセサイザー、アコースティック・ピアノ、オルガンと多様に弾き分けて、アンサンブルに色を添えています。

「Sweet Vibes」は、ローバーのフェンダー、リクターのヴィヴラフォン、クリスマンのギターがテーマの重奏からそれぞれのフレージングを披露するクールな好演です。「Windchime」も、スリリングなリズム・セクションを支えにして、ギターとヴィヴラフォンとフェンダーが交差するリリカルなインタープレイに引きこまれます。

「Going Home」は、ローバーによるピアノ・ソロが聴きどころで、メイン・ストリームなジャズのスタイルのパッセージが新鮮です。きらめきを放つようなヴィヴラフォンとの個性の違いが浮き彫りになっています。

「Spy」は、題名通りスパイ映画のテーマ曲さながらの佳曲です。キャッチーな合奏テーマから、ジャジーな4ビートがスピーディーに疾走して、ミステリアスなムードが盛り上がるハイライト曲です。

ヴィブラフォンとギターの組み合わせはユニークですが、味わい深いグルーヴは”ハード・ボイルド”と表現したい作品です。

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コメント

しばらくご無沙汰しておりました。yama_chanです。
この4か月間、ラテン系、ブラジル系のアルバムを4枚ほど楽しみました。以下サンプル
"NACAO AFRICA" CAMARO ORKESTRA
"Sol" Doug Beavers

さて、やはりタイトなリズム陣は小生にとっても必須で、
このアルバムは良いですね。ドラムとベースはこうでなくっちゃ!
(プラス Jeff Lorber 素敵!好きです!ジェフローバーフュジョンどうなった?)
ハードボイルド、と言えば「SPY」は、ベースのラインが良くって、大野雄二のルパン三世のアレンジ版か!
というような曲で嬉しいです。やや、アルバム全体からはトーンが違いますけどね…
また、ハードローテーションのアルバムに巡り合えました。
ありがとうございます。


投稿: yama_chan | 2021年4月 3日 (土) 20時37分

お久しぶりです。コメントありがとうございます。
ラテン、ブラジル系のおすすめアルバム、聴いてみます!
VIBES ALIVEはちょっと地味ですが、こういうクールなグルーヴは貴重ですよね。

投稿: UGASAI | 2021年4月 4日 (日) 09時46分

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