« Gregg Karukas 「Serenata」(2021) | トップページ | Michael Lington 「Alone Together The Duets」(2021) »

2021年3月29日 (月)

Jeff Ryan 「Duality」(2021)

サックス奏者ジェフ・ライアンは、「Embrace」(2018)でデビューしたスムーズジャズ界の新鋭アーティストです。デビュー作は、グレッグ・マニング(キーボード)が楽曲共作とプロデュースでサポートした作品でした。

ライアンの祖父は音楽教師、父親はクラシック・ピアニスト、母親はオルガンを演奏するという音楽一家に育ちました。10歳でサックスを始めて、学生時代にはジャズ・アンサンブルで演奏活動を始めています。バークリー音楽大学などで学んだ後、サンフランシスコのベイエリアを中心にサイドマンとして活動します。近年は、ニルス、ポール・ブラウン、アダム・ホーリーなどのアルバムのゲスト参加での活躍が目立ちます。

テナー奏者ですが、のびやかでメロウな音色が持ち味です。ポップでキャッチーなオリジナル楽曲も魅了で、コンテンポラリーなアレンジに、R&Bやファンクの要素をブレンドした洗練されたサウンドです。

2作目となるこの新作は、デビュー作にも増してポップな楽曲と上質なサウンドで固められた秀作です。オリジナル楽曲10曲からなる内容は、グレッグ・マニング、ダーレン・ラーン、ポール・ブラウン、アダム・ホーリーら4人のプロデューサーとの共作とセッションで構成されています。

ダーレン・ラーンが手掛けた(共作とプロデュース)の「Double Up」や、アダム・ホーリーとの「New Day」、ポール・ブラウンとの「Real Talk」そしてグレッグ・マニングとの「A Forever Love」は、異なるセッションでも違和感のないサウンドと、メロウなライアンのサックスが心地いい楽曲の連続です。

「Honestly」は、ブラウンが弾くナイロン・ギターと、ライアンの情熱的な音色が印象に残るバラードの好演です。「Sentimental Soul」は、メロウなR&Bテイストの楽曲(ダーレン・ラーンとの共作)で、ライアンのサックスがアーバンなムードを盛り上げる佳曲です。

スムーズジャズ界不動のスター、デイヴ・コーズやボニー・ジェイムスなどを追随するに違いない、注目に値する新世代のサックス奏者の登場です。

|

« Gregg Karukas 「Serenata」(2021) | トップページ | Michael Lington 「Alone Together The Duets」(2021) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« Gregg Karukas 「Serenata」(2021) | トップページ | Michael Lington 「Alone Together The Duets」(2021) »