« Till Brönner 「Christmas」(2021) | トップページ | Kenny G 「New Standards」(2021) »

2021年12月12日 (日)

Dave Koz and Cory Wong 「The Golden Hour」(2021)

デイヴ・コーズの新作は、新世代ファンクのギター奏者コリー・ウォンとの熱量あふれるコラボレーション作品です。

ウォンは、ミネアポリスを拠点に活動する気鋭のアーティストです。2016年ごろからファンクバンド、ヴォルフペック(Vulfpeck)にリズムギター奏者として参加、パーカッシブなカッティング・ストローク奏法で一躍注目されました。自身のバンドを従えたソロ活動にとどまらず、ジャンルを超えて活躍しています。

コーズとウォンは、以前から共演を重ねてきました。2018年にコラボ・シングル「Koz Nod」をリリース。ウォンのアルバム『Elevator Music for an Elevated Mood』(2020)では2曲(「Restoration」「Watercolors」)にコーズが客演しています。

ウォンも演奏に加わったヴォルフペックのライブ盤『Live at Madison Square Garden』(2020)では、コーズがマンドリン奏者クリス・シーリとゲスト参加した演奏「Smile Meditation」(2015年のデビュー・アルバム『Thrill of the Arts』の曲)が記録されています。

今回の演奏は、ウォンのバンド・メンバーにブラス・セクションが加わり、スタジオ・ライブでのセッションを中心に制作されています。プロデュースはウォンが務めて、1曲(「Together Again」)を除く全ての楽曲はコーズとウォンの共作によるオリジナル曲です(共演メンバーが共作に加わった曲もあり)。スタジオ・ライブの模様は、YouTubeで視聴できます。

ブラス・セクションは、かつてプリンスのバックを務めていたホーンヘッズのメンバーが参加しています。ブラスのアレンジは、ホーンヘッズのマイケル・ネルソン(トランペット)が担当しています。

「Today」と「The Golden Hour」は、ソリッドなサウンドにポップなムードが際立つハイライト曲。コーズのフレージングもひときわハッピーな味わいを聴かせてくれます。

打撃的なホーン・セクションとウォンのカッティングがとどろく「Gateway Car」や、マジカルな雰囲気の「Junkyard Dunebuggy」は、このセッションならではのグルーヴが聴きどころです。

「Engne 71」のエネルギッシュなアンサンブルは、コンサートでの盛り上がりのように臨場感が沸騰します。コーズのおなじみのレパートリー「Together Again」も、パワーアップした演奏が必聴です。ファンには聴き慣れた曲とはいえ、コーズが振り切るほどに弾ける好演が新鮮です。ウォンのシャープなストロークがなんともかっこいいこと。

ウォンのリズム・ギターが牽引する重量級のサウンドをバックに、コーズのサックスが躍動する、大成功のコラボレーションです。

 

| |

« Till Brönner 「Christmas」(2021) | トップページ | Kenny G 「New Standards」(2021) »

コメント

ご無沙汰です。Yama chan です。
40年もスムーズジャズ(フュージョン)を聴いていながらDAVE KOZさんは、何とここ数年の赤丸急上昇で、DAVE KOZさんには失礼しまくっています。2018年のSUMMER HORNS 2を初購入、もっともRICK BRAUNが大好きで、RICHARD ELLIOT, GERALD ALBRIGHTとくれば買いやなということ。また、前作の a new day は客演が豪華で素晴らしかったです。
さて本作ですが、カッティングギターが好きなのでたまりません。4.THE GOLDEN HOURは秀作ですね。こういう優しい音が出せるのがDAVE KOZさんの素晴らしいところではありませんか。5.JUNKYARD DUNEBUGGYはCory Wongのギターも炸裂、この曲のみ曲紹介が、Andでつながっていて、Cory Wonが先に書かれていますね。個人的には 7.ENGINE 71のノリノリな感じがとっても好きです。10.TOGETER AGAINもすごい演奏!ギターが良いわ!もちろんDAVE KOZさん最高!とっても良くできていて、好きなアルバムになりました。
長文のコメントすみません。引き続きよろしくお願いします。

投稿: Yama chan | 2021年12月21日 (火) 00時01分

Yama chanさん、いつもコメントありがとうございます。
コリー・ウォンに乗せられたのか、コーズも熱い演奏を聴かせてくれるいい作品ですよね。
ウォンはソロ作品でも、ファンクからフォークまで多彩な音楽性を発揮する注目のアーティストです。これからもチェックしていきたいと思います!

投稿: UGASAI | 2021年12月22日 (水) 21時51分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« Till Brönner 「Christmas」(2021) | トップページ | Kenny G 「New Standards」(2021) »