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2022年5月15日 (日)

Zolbert 「Focus」(2022)

ゾルバート(本名アルベルト・ゾルタン Albert Zoltán) は、ハンガリーで活躍するサックス奏者です。

2013年ごろから、ジャズ・コンテストの受賞や多くの演奏パフォーマンスでハンガリーのジャズシーンで注目を集めたようです。

レコーディング作品は、デビュー作『One』(2015)と『Inside Out』(2017)の2枚のスタジオ・アルバムに、ライブ演奏集『Live』(2018)を発表しています。

スタジオ・アルバムの制作では、同じくハンガリーのスムーズジャズ・ユニット、ピート・プロジェクトのリーダーであるピーター(ピート)・フェレンツ(Péter Ferencz)がプロデュース、演奏、楽曲共作で強力なサポートを務めています。

今回の新作も、フェレンツを筆頭に、ハンガリーのミュージシャンを布陣にして制作されました。

ゲストが注目で、アダム・ホーリー (ギター)、キム・スコット(フルート)、カイラ・ウォーターズ (キーボード)、オリ・シルク(ピアノ)らメジャー・アーティストが参加しています。

楽曲は、ゾルバートとフェレンツに加えて、キーボード奏者マルセル・トート(Marcell Tóth)らとの共作によるオリジナル曲で、いずれも佳曲ぞろいです。

楽曲やサウンドは、ピート・プロジェクトの音楽性と共通性があり、キー・フレーズのリフを強調したポップな魅力が光っています。

ゾルバートのサックスは、デイヴ・コーズらメジャー・プレイヤーの影響を見せますが、清々しいスタイルは好感度があがります。

「No Limit」は、ハンド・クラッピングだけのイントロから始まり、ファンクなリフを爆発させるエネルギッシュな演奏が鮮烈なハイライト・チューン。「Budapest」も今回のベスト・トラックで、爽快なフレージングの疾走感に引きこまれます。

「Back Home」は、空気感を変えてしまうシルクのピアノ演奏が聴きどころです。「Find the Light」では、ピーター・フェレンツのディストーション・エフェクトをかけた個性的なバイオリン演奏が印象的です。

「Julia」はゴスペル・ムードのバラードで、爽やかな味わいを発揮したゾルバートの好演です。

今後も注目したいアーティストです。

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コメント

いつもリスニングの参考にさせて頂いております。ありがとうございます。Zolbert、早速spotifyで聴いてとても琴線に触れました。でも、このCDはアマゾンでもタワーでも売っていないんですね。残念。

投稿: hisaju500 | 2022年6月11日 (土) 11時01分

コメントをありがとうございます。
私もCDを探しましたが入手できませんでした。
Zolbertのホームページに通販ページがありますが、まだこの『Focus』は扱っていないようです。CD自体はリリースしているようです。
これからもよろしくお願いします。

投稿: | 2022年6月11日 (土) 14時26分

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