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2022年11月27日 (日)

Kim Waters 「That Special Touch」(2022)

サックス奏者キム・ウォータズは、20作を超えるソロ・アルバムに加えて、メンバーとして参加した「ザ・サックス・パック」やプロデュースを務める「ストリートワイズ(Streetwise)」シリーズなどの作品もあり、まとめると40近い作品数を誇ります。それでも、新作のたびに聴き惚れてしまうアーティストです。

ソロ25作目となる今回の新作も、アルバムを通して鉄板の安定感を発揮した秀作です。出だしのグルーヴからつかまれて、しばらくの間はローテーションで聴きこむパターンにまたもハマりました。

1曲目の「Joy Dance」のメロウなリズムとメロディに、いつもの安心感がふくらみます。「That Special Touch」は、流れるようなソプラノのフレージングにもソウルな表情を見せるのはこの人ならでは。

「Pathway to Love」のスウィート・メロディ、「House Call」のファンキーなビート、「Get Ur Groove On」はレトロなダンス・ナンバー、「Breathless」はフラメンコ・スタイルのギターが印象的、という具合に多彩な作曲の力量にもあらためてうなります。

毎作取り上げるカバー曲も興味を引かれますが、今作は2曲のカバー演奏です。

アデルのヒット曲 「Easy On Me」では、実娘カイラ・ウォーターズのピアノ伴奏との共演がなんとも美しい。R&Bシンガー、ジョー(Joe)のヒット曲「If I Was Your Man」は、ボーカルに迎えたレイナルド・ギブソン (Raynard Gibson)と交わすソプラノの洗練されたフレージングが絶品です。

メロウでエレガントなサックスと、R&Bやポップスを土台にしたアーバン・ジャズの路線は、作品を重ねても常にぶれないスタイルがウォーターズの魅力でしょう。

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コメント

他のSAXプレイヤーと比べたらあまり聴いていない人なのですが、メロウな感じが心地よいですね。
Joy Dance聴きました。いやぁまいったな、つかまれます♪

投稿: sugi | 2022年11月27日 (日) 20時05分

コメントありがとうございます。ウォーターズは多作で、いつも同じという意見もありますが、やっぱりこの人抜きにはスムーズジャズは語れません。

投稿: UGASAI | 2022年12月 2日 (金) 10時57分

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