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2023年1月 4日 (水)

Valentino Maltos 「Analog Future」(2022)

Analogfuture_ヴァレンティノ・マルトスはテキサスを拠点に活動するサックス奏者です。ファミリー・バンドの一員としてとして10代初めからステージに立ち、スタジオ・ミュージシャンとしては20年のキャリアを誇るといいます。

本作は、マルトスの第1作となるスタジオ・アルバムです。共作を含めた自身のオリジナル楽曲を中心に、スティーヴィー・ワンダーの「Don't You Worry 'bout A Thing」のカバーも含めた11曲が並んでいます。

ジャズ/R&B/ヒップホップなどクロスオーバーなサウンドに、エネルギッシュに吹き回るマルトスのサックスが痛快な秀作です。ショート・ノートを畳みかけて、グルーヴの熱量もあふれるスタイルが個性的です。サポート陣は、マルトス馴染みのテキサス・サンアントニオ周辺で活躍するミュージシャンが中心のようです。

「Freshman Boogie」は、シャッフル・ビートにサックスがスイングするヒップなハイライト曲。ニューヨークのラッパー、Qティップ (Q-Tip)の「ManWomanBoogie」(2008)に敬意を表した曲なのだそうです。聴きくらべてみると両曲のリズム・ループがリンクして、キレのいいマルトスのサックスがラップを思わせます。

「Sunset Dreams」は、オーバー・ダビングのサックス重奏を従えてポップなメロディ・ラインが光るスムーズ系の演奏曲。「Mr.Hargrove」のタイトルは、トランペット奏者ロイ・ハーグローヴのことでしょう。テキサス出身のジャズ・レジェンドへオマージュした演奏で、スロウなビートと対局にヒップに吹きまくるマルトスのサックスにつかまれます。

「Butter Scotch」は、スウィート・ソウルの味わいが際立つグッとくる佳曲。ボーカルやオルガンにギター等によるゴージャスなサウンドに、メロウに歌いあげるようなサックスが魅力を発揮しています。

今後も注目したいサックス奏者の登場です。

 

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